日本がスイスのような国になることはあり得ません。憧れるならスイスで暮らしましょう。
本書のご紹介
本書の著者は、多根幹雄さんです。
メガネの三城(現在は三城ホールディングス)の代表取締役会長とのこと。
また、投資運用会社の社長でもあるようです。
PARIS MIKI社の執行責任者であった当時、スイスのジュネーブ市に赴任していたそうで、本書もその当時に感じ、学んだことなのでしょう。
本書です。アマゾンでは中古の本しか見当たりませんでしたが、他で探せば見付かると思います。
本書を読んで参考になると思った箇所
本書を読んで参考になると思った箇所を抜粋すると
・先ずは「節約」~自分の人生にとって大切なものはなにかをしっかり判断して、効果的にお金を使い、なおかつ楽しく、豊かに暮らす
・家具や小物など思いつきで買うことはなく、引っ越しの時点でサブまで作り込み完成させておく
・お墓は故人を知る人が偲ぶためのものでありずっと必要なものではなく、20年で撤去するか選択
・高速道路に料金所がなく(年間パスで自由に利用可)、列車の駅には自動改札機がない(たまの検札で無賃がばれると10倍くらいの罰金)
・新築より築30年のマンションの方が高い(立地が良く、腕の良い職人が作り、素材も良い)
・大量生産のイケアの家具はアンティークにはなり得ず、数年後には壊れるがらくたでしかない
・日本では年度末に税金(予算)を使い切ろうと道路工事等が始まるが、スイスでは国民(市民)に返還される
・スイスでは職業差別がほとんどなく、賃金も職業による差別はあまりない、学歴差別も同様
・自分たちのことは自分たちで決める~年平均4回の国民投票
・自分たちの命は自分で守る~食料備蓄、核シェルター、徴兵制度、民間防衛と災害救助のボランティア義務
・裕福でなかったかつてのスイスでは多くの屈強な傭兵が外貨を稼いでいた(現在もローマ教皇の護衛はスイスの傭兵が担当)
・ハイジのおじいさん~原作では若い頃は傭兵だった
・日本人は「平和賛成!」と言うけれども、では「どうすれば、それを実現できるのか」についての議論がない
・エコと言われている電気自動車のリチウムイオンバッテリーは10年も経てば産業廃棄物となり原発と同じ問題を抱えている
・「自分さえ良ければ」、「今さえ良ければ」と決別する
・投資を「始める」、資産を「増やす」、増えたお金を「活かす」~活かすが最も大事
・あまりにも日本人は国を頼り、その国もアメリカを頼っている
といった感じです。
スイス人ではありませんが、一度読んでおくべき本だという気がします。どなたか感想を教えて下さい!
本書を読んだ感想
「隣の芝生は青く見える」と言いますが、スイスという国がとても素敵に思えました。
そして、スイスで暮らしてみたいとも思えました。
ただ、外国語が出来ず、渡航費用も滞在費用もない私には無理な話。
そして、実際に暮らしたとしても、すぐに日本が良いと思って尻尾を巻いて帰国することでしょう。
まだ若ければ対応できたと思います。
しかし、本書を読んで明らかに生ぬるい、経済が低迷・衰退していく一方の日本という国で長く生き続けてしまい、もう考えを変えることは無理です。
「社会を変えるのは自分でなく政府の役目」と思い込んでいる時点で、私はスイスでは暮らせないと理解しました。
現在、円安がどんどん進行して日本は先進国という括りから離れつつあり、やがて二流国、三流国と評価されることになりそうです。
盛者必衰ですから、それもまた良しかもしれません。
ただ、私が生きている間は何とかまだ二流国に留まっている気がしますし、その間に(戦争などなければ)自由で気ままな生活を送れるでしょう。
逆に若い人にとっては、明るい未来は海外にしかない状況になるでしょうから、しっかり英語など勉強して移住や出稼ぎをするスキルを身に付けた方が良いかもしれませんね。
まぁ私自身のこの先短い人生も安泰ではありません。
日本の国力の低下により、わずかな資産が凍結されたり、大幅に減少する可能性もゼロではないので・・・(;^_^A
ずー-っと国家や経済が破綻すると主張してきた藤巻先生の著書です。はるか昔に氏の著書を読んで危機感を感じたことが懐かしいです。若かったんでしょうね! (^_^;)
さいごに
ということで、確かに本書を読むと初老の私でもスイスに感動を覚えました。
できれば、教養と技能を持った若い方たちに読んでもらい、スイスその他一流の国で本当に素晴らしい生き方を送ってもらいたいです。
そして、いつか日本に戻り、日本の衰退を何とか留めて欲しいと思います。
冒頭にも書きましたが、日本が独自に良い方向に変わることは考えられません。
変わるとしたら、他国による侵略を受けて支配された時くらいではないでしょうか?
もちろん、貴重な資産も没収されるでしょうから侵略なんぞ望みませんし、平和が一番です!
とにかく、もはや一流の国に復活するなんて、どう考えても無理でしょう!
せめて二流の国であり続けて欲しいので・・・若い方たち、頑張って下さい!! (^^)/~~~
不安を煽る連中に惑わされず、しっかり準備だけはやっておきましょう。
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