「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い(借りただけですけど)」をしてしまいました。
本書のご紹介
著者の沢野ひとしさんは、イラストレーター・エッセイスト・絵本作家とのこと。
『本の雑誌』の表紙や本文イラストを担当されていたそうです。
2020年出版の本ですが、著者の紹介欄には1944年生まれとありますので、今は77歳くらいでしょうか。
たしかにジジイですね。(^^)
本書を読んでメモしたところ
本書を読み、参考になると思ってメモした箇所を列記すると
○朝起きたらリビングや机の上を片付ける~ストレッチを兼ねて、元の場所に戻すことに集中
○窓は大切な気の入り口~起きたら窓を全開、窓は拭くためにあるので窓拭きも日課に
○引き出しは収納ではない~毎日は使わないものなどは処分する
○整理整頓ではなく、片付けをする~使いやすいよう大雑把が片付けの重要な要素
○明窓浄机~明るい窓と清潔な机が学問等をするのに適した書斎
○無駄なもののない空間で、清らかな時間を持てることは宝であり、その精神的な贅沢こそが隠遁
○愉しんで生きるために、ジジイは一見地味だが品ある服装を心がけたい
○別荘の夢を片付ける~家をもう1つ抱える難しさ、定期的に活用できるのか
○小さなテントの山旅を体験すると、いる物と余計なものが身をもって確認できる
○部屋を片付けられない人は物が捨てられないのではなく「とにかく思い出の物に囲まれていたいだけ」
▷思い出にも氾濫危険水位があり、それを超えると、今度は思い出にがんじがらめにされて、前へ動けなくなる
○片付けを習慣にすると、健康、安心、老後の喜びと良いことずくめ
という感じです。
本書を読んだ感想
さすがエッセイスト、文章が上手くて面白く一気に読んでしまいました。
イラストも味がありますね。
人生経験も抱負で、これまでに出掛けた旅行先での思い出や、出会った色んな人たちとのエピソードにも心が和みます。
特に『ロサンゼルスの若造の家』に出てくるアメリカ人のポールや、『種差海岸の別荘』に出てくるバーのマスターの考え方、生活スタイルはとても魅力的に思えました。
私はそれほど物に執着しないタイプだと思いますが、部屋を見回すと物で溢れるとまではいかないものの、結構ごちゃごちゃした感があります。
床には不要なものが置きっぱなしになっているし、夏場は布団代わりのシュラフ(寝袋)から飛び出た羽毛が部屋の隅に溜まり、冬場は布団代わりのコタツ布団にゴミやホコリなどが付いています。
狭いアパートなので掃除なんて本気でやればそれほど時間も掛からないのに、もう我慢出来ないと思うまでやらないズボラな私。
でも、この本を読んでちょっとだけやる気が出ました。
10分だけの掃除ならできそうですし、今日は衣類の片付け、明日は浴室の掃除など、朝のルーティンとして習慣づけしたいですね。
とにかく、これは良い本でした。
私が通っている図書館には、沢野ひとしさんの本がもう2冊あるようなので、近々借りてまた感想を記したいと思います。
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