日本の素晴らしさが分かります。
本書のご紹介
本書は海外旅行に精通した方々により著されたものです。
巻末に各人の簡単な紹介が記載されていますが、著者の多くが「海外盗難被害」「スリ被害」「両替詐欺被害」「睡眠薬強盗被害」「路上強盗被害」など色んな経験をされているようです。
それなのに海外渡航を続けているそのメンタルに驚かされます。
ちなみに本書は2007年に発行されていますので15年前のものになります。
各国、その15年で劇的に発展し、旅行者にとって優しい環境と変化しているのでしょうか。
本書です。
本書を読んで参考になると思った箇所
本書で役に立ちそうだと思ったものを抜粋すると
○渡航先によっては、入国審査でパスポートにイスラム圏の国のスタンプが多いと別室に連れて行かれることがある
○多少の米ドルやユーロを緊急時に備えて持っていた方が良い
○タクシーに乗る場合~予めインフォメーションセンターやホテルで相応額を聞いておく、運転手がメーターをしっかり下ろすか確認する、メーターが異常に早く回転するなど改造されていないか確認する
○警察官を装う犯罪者がいる一方で、旅行者から賄賂などを搾取しようとする本物の警察官もいる
○「ホールドアップ」を食らったら慌てず無闇に逃げない(撃たれる)、金品を奪われても命を最優先で守ること
○見知らぬ人から飲食物は絶対にもらわない(睡眠薬強盗対策)
○写真撮影は場所を慎重に選ぶこと~海外では鉄道は軍事施設ととらえられており駅などで撮影していると連行されることも(タバコ1箱で撮影を許してくれることもある?)
○飛行機が遅延してホテルが提供される場合、食事のときのドリンク代や遅延連絡の電話代も払ってもらうよう交渉すること
といった感じです。
本書を読んだ感想
海外旅行でのトラブルとその対応策をまとめた本ではありますが、あまりにもトラブルが多く、内容もひど過ぎて嫌になってしまいました。
先日、沢木耕太郎さんの『深夜特急』を読み終え、そこでも日本人の旅行者である主人公をあらゆる国の人々があの手この手で金をだまし取ろうすることに腹立たしさを感じました。
沢木さんが実際に旅をしたのは1970年代後半のようですが、約30年後に出版された本書の中でも同じような悪質な犯罪により旅行者が苦しめられていることが分かります。
それから15年を経ていますが、劇的に良くなっている訳がありませんね。
結論として、こういったトラブルをはねのける胆力、体力があり、トラブル自体を楽しめる人ならどんな国でも旅をすることができるでしょうが、私には無理です。
海外のロングトレイルや山への憧れがありますが、行くとしてもアメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどに限定することになりそうです。
また、エベレスト街道への憧れもありますが、少し考えてしまいます。
なお、料理を楽しむべく韓国やタイなどを訪れてみたいと思いますが、こちらはガイド付きのパック旅行で先ずは身の安全を確保し、余計なトラブルを避けるのが賢明でしょうか。
やはり若い内に海外を周って耐性と経験値を身に付けておくべきでした。
本書の著者たちが何度もトラブルに遭いながらも危険な海外へ出掛け続けるのですから、それ以上の見返りがあるのでしょう。
若い人には早い内に色んな経験を積んで欲しいと思います。
それにしても、日本で生まれ育って良かったと痛感しました。
こちらは2020年出版の本です。評価も悪くないので参考になりそうな気がします。
本書では荷物をホテルに置いて外出後、部屋に戻ったらホテル従業員が部屋にいて、スーツケースを開けて物色していたという話が出てきます。常に盗難防止対策が必要ですね。
外出時に現金など貴重品をどこに収納するか。本書ではシークレットベルトや腹巻きは盗人も強盗も知っており、すぐに確認するみたいです。
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