本来、若い人が読むべきものなのでしょうが、人生残りのカウントダウンが始まっている私でも学ぶものがあるかもと期待して読んでみました。
本書のご案内
本書の原作は吉野源三郎さん、漫画は羽賀翔一さんです。
漫画版は2017年発行ですが、原作自体は1937年に初版が出ています。
漫画版は結構なブームになった気がします。
本書を読んだ感想
なるほど、人気となっただけありますね。
しっかりとした深みや重みもありながら、漫画のおかげもあって読みやすい内容でした。
オリジナルを読んでいないので分かりませんが、文字ばかりだったら結構疲れていたでしょう。
個人的には「貧乏」ということについて色々と考えさせられました。
私も決して裕福ではありませんし、現代の日本においては底辺寄りといえます。
それ故、貧しく侘しい生活を送っている自分に引け目を感じているのですが、それではまだまだ人間として駄目だと記されていました。
貧しくても自分に誇りをもつこと、運良くお金持ちになれたとしても驕ることなく貧しい人を軽蔑することのない人間でなくてはなりません。
また、「生産する人と消費する人」という区別についても考えさせられました。
正直、サラリーマン時代は消費する以上に仕事を通じて多くのサービスなどを提供できていたつもりです。
しかし、セミリタイア生活に入ってからは、何も生み出せていません。
このブログも収益を生み出さず、読者からの反応も滅多にありません。
ただ本を読んだり料理を作った記事だけでは読む人にとって得るものがほとんどないからだと思うので、そこは早急に改善策を講じる必要があると反省してます。
最後に、本書の主人公は中学生だと思うのですが、そんな若い頃からこういった本と出会い、真摯に物事を考え、実践する習慣が身に付いていれば、人生がより良いものになったのだろうかと、若い頃ただボーッと生きていた私は思わずにはいられませんでした。
さいごに
本書でもボリューム感いっぱいだと感じたので、文字ばかりの原作は読むのが大変だとは思うのですが、本書に書かれていない内容もあるのでしょうか。
あるのなら読んでみたいと思います。
本書です。
岩波文庫版です。
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