【セミリタイア生活と読書】ゆるりまい『わたしのウチには、なんにもない。2』を読んで

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 早速、その2を読んでみました。

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本書のご紹介

 本書の著者はゆるりまいさん。

 本書の副題は『なくても暮らしていけるんです』となっています。

 インスタは更新が続いているようですが、ブログツイッターは途絶えています。
 

 本書(キンドル版)です。

本書の内容

 第2巻は、どうやったらなんにもない状態にできるのか、そのための踏ん切りの付け方や収納法などについて語られます。

 例えば、踏ん切りの付け方として
  ①常に「今」の自分に必要か問いかける
  ②「もったいない」を理由にしない
  ③先入観を捨てて家の中をチェックする
  ④失敗しても「ま、いいか!」と思うこと
が大切だと著者は言います。

 今後も使うと思って残したのは過去の自分ですが、実際に使うか捨てるかを判断するのは「今」の自分ですよね。
 そして、今の自分が、その品について本当に必要なのか、持つことが惰性ではないのか、など判断するのです。
 以前は必要と思っていたけど、今になってみれば不要と思えば、さっと捨ててしまいます。
 何せ、卒業アルバムだって捨てる著者ですから、その潔さは見事というか真似できません。
 

 捨てるか迷ったら、「隠す」か「磨く」というのは、なるほどと思いました。
 捨てようか悩む時は、しばらくそれを遠ざけて本当に必要なのか確かめたり、逆にしっかりと手入れして愛着が再燃するか判断するというのは良い手ですね。

 私の周りにも、押入れに隠れたまま生き残っている品が多数あります。
 いよいよ、お別れの時なのでしょうか。


 その他、「切り替えスイッチの習慣」、「不便を楽しむ暮し」という話が面白く、為になりました。
 皆さんは、オンとオフの切り替え、上手く出来ていますか?
 リモコンやボックスティッシュ、ペンなどを、コタツ台やテーブルの上に放置していませんか?

 

本書を読んだ感想

 のっけから凄いです。

 記念すべき処女作(?)である「わたしのウチには、なんにもない。」を描き上げたあと、その原稿を早く捨てたいと編集者に懇願したり、旦那さんと結婚して結婚指輪を作ったから、それまでつけていた婚約指輪をその日のうちに捨てたとか、やはりここまでくると病いですね。

 これって、独身の人が1人住いでやっていればまだ良いでしょう。
 でも、旦那様がいて実母とも共同生活を送っているんですよね?
 周囲の方、ご心労お察しします!

 本書でも、巻末の方に捨て魔が思う存分(妥協も多いのでしょうが)暴れまくった結果の自宅の写真が掲載されていますが、感動するくらいにスッキリ、シンプルです。
 というか、モデルルームでも、まだ生活感を醸し出していると思います。

 実際にこの環境で暮らして、不便を感じることはないのでしょうか?

おわりに~掃除は禅の修行?

 本書の最後の方で。「掃除は心を磨く修行!?」として、禅の修行に通じるのではないかと語られていますが、確かに修行であるのかもしれません。

 漫画・アニメの「天才バカボン」に出てくる「レレレのおじさん」は、ブッダの弟子である周利槃特(しゅり・はんどく)がモデルと言われています。

 あまり頭が良くなく、お経も覚えられず周囲に馬鹿にされて修行をやめたいと申し出たところ、ブッダから箒(ほうき)を渡され、「塵を払い、垢を除かん」と唱えながら掃除をする修行を勧められたことで、ひたすら掃除の修行を積み重ね、最後には「阿羅漢」という最高の悟りを開いた称号を得たそうです。

 そうなると、どの道も突き抜ければ悟りを得られる領域に達することが出来るのかも知れませんね。

 
 「ミニマリスト」「シンプリスト」などの言葉が流行し、それに乗じた人たちが各メディアに露出してお金を得ようとしていましたが、本書の著者はちょっと別次元です。

 他人の評価、メディア受けなんて一切関係なく、ただ己の欲望、捨て魔の欲望を満たすために突っ走っています。

 最終的に、その先に何が見えるのか、知りたいと思ってしまいました。

 

 本書(キンドル版)です。

 

 
 シリーズ第3弾です。

  

 シリーズ第4弾です。「はじめての遺品整理」とあるので大変そうです。


  

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