年収90万円? 東京で? 達観してないとできなさそうですが読んでみましょう。
本書のご紹介
著者紹介欄によると、大原扁理さんは高校卒業後に3年間引きこもり、海外をひとり旅をしてから隠居生活に入ったとのこと。
他にも『20代で隠居 週休5日の快適生活』などの著書があるそうです。
ブログもやっていますね。
本書を読んでメモした箇所
本書を読んで役に立ちそうとメモした箇所を抜粋すると
○いちばん大切なこと。それは「どうすれば自分が幸せか?」を、他の誰でもなく、自分自身が知っていること
○自分が本当に好きなことを優先するために、今置かれた状況でどうすればいいのかを考えるのが大切
○大切なのは、「好きなことで生きていく」じゃなくて「イヤなことで死なない」こと
○いじめはずっとは続かない。できる範囲で逃げ続ければいい
○権利は平等だが、お金や環境は平等ではない。世の中は不平等と心得ておくこと
○自分が選んだ生き方は正しい、間違っていると判断したり、人に認めてもらうものではない
○個性は外に求めるものではなくて、日々の地味な積み重ねの中から、否応なくにじみ出てくるもの
○ひまだから心は元気、ってものでもない
○心と体のバランスは、いつもいつでも自省と微調整が必要
○自分とのズレを修正するには、とにかくボーッとするのが1番
○働く前の心構え~①物欲を減らす、②工夫して生活する、③「欲しいもの」ではなく「必要なもの」だけを買う、④週に最低何日働けばいいか逆算&実践
○ワークライフバランスを見付ける~ひま耐性、楽観的かどうか、世間体
○普段からお金のかからない、健康的な暮らしをすれば貯金も減らず貯める額も減る
○税金や年金の支払いを人生の最重要項目にしない。払わないことを目的にもしないの
○毎日をシンプルにきちんと生きる。今日のことも大切にできていないのに将来を語っても順番が違う
という感じです。
本書を読んだ感想
この本では具体的に年収90万円でハッピーライフを送るコツは分からなかったような気がします。
おそらく、 『20代で隠居 週休5日の快適生活』 を読むべきなのでしょう。
では、本書はどんな内容だったかと言えば、著者がこのような生活に至る経緯、過去の出来事、著者の人生観などを知りたい人のためのものではないでしょうか。
学生の頃にひどいイジメに遭い、メインストリームから脱落して引きこもったり海外に自分探しの旅に出掛けたり。
結局、社会には適応できずに会社勤めはせず、生きるために社会とは最低限の関わりで済ませて必要最低限の生活費を得るために週2回のアルバイトをやっていく。
昔なら相当な非難を受けていたでしょうが、時は平成から令和となり、そんな生き方が受け入れられ、著書を出版でき、そこから印税が得られるまでになりました。
独りでささやかな幸せを見つけ、息をひそめてひっそり生きていく。
そんな覚悟を持てる人こそ読むべき本だと思いました。
さいごに
結局、最後に決め手となるのは『覚悟』だと感じました。
社会から逃避するにしても、覚悟がなければ果たせませんし、妥協もできません。
一生独りでも、贅沢ができなくても、社会人としての普通の営みを送れなくても、それでも生きていきたい、ひとりで完結する趣味などで人生を楽しめたら十分という覚悟、決意を持たなくてはなりません。
また、『開き直り』や『いい加減さ』も重要なのでしょう。
自分自身に完璧さを求める人ほど、自分で自分を追い詰め自爆しそう。
周りの人が完璧、優秀と見えるのでしょうが、実は大差ないことを知るべきですね。
このように、「別に周囲の人たちのペースに合わせる必要なんかない」、「割り切って覚悟を持てば、静かに貧しいながらも心豊かに暮らせる」という生き方があるのだと学んだ気がします。
あと、個人的に1番参考になったのは食事についてです。
著者は食費を抑えていますが、3食ちゃんと摂っていますね。
肉や魚を控え玄米や野菜をメインにすれば食費が抑えられるというのも理想的です。
また、たまには外食を楽しむなどのスタイルも実践できそうに思えました。
玄米は近いうちに取り入れたいと思います。
高価な肉や魚を控えれば、ちょっと高めの無農薬食品でも買えそうです。
私たちの体は食べたもので出来ている以上、やはり食は重要ですね。
再認識しました。
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