我ながらマネーリテラシーが低いと感じているので、学生、新社会人に向けた本を読んでみました。
本書のご紹介
本書の著者は、泉正人さんです。
泉さんといえば、お金に関する教養本、しかも初心者に対して優しく丁寧に解説する本を何冊も出されているので、名前を知っている方、他の著書を読んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本書は2008年に出版された『お金の教養 みんなが知らないお金の「しくみ」』を新たに全面的に書き下ろされたもので、2016年出版のものとなります。
本書を読んでメモしたところ
本書を読み、参考になると思ってメモした箇所を列記すると
○保証人と連帯保証人の大きな違いは「抗弁権」の有無だといえる
▷「催告の抗弁権」とは、保証人が貸し手に借金の返済を請求されたときに「まず先に借り手に請求して下さい」と拒否できる権利
▷「催告・検索の抗弁権」がない「連帯保証人」は、借り手と同格であり、借り手が返済を拒否したり返済できなくなったら、貸しては直ちに連帯保証人に返済を求めることができ、連帯保証人はこれを拒むことが出来ない
○マイホーム購入を検討するときの3つの視点
▷物件価格は(似た広さや間取りの)家賃の200倍以内か
▷30年後の価値はどれだけあるか(エリアなど)
▷自分の人生に合ったものか
○マイホームローンの頭金は、購入価格の20~25%を用意した方が良い
○ローンは「いくらまで借りられるか」ではなく「毎月いくらなら返済できるか」で考える
という感じです。
さすがに社会人1年目向けの内容なので既に知っていた知識も多く、こんなものですかね。
ただ、若い人たちには
○お金の使い方は「消費」「投資」「浪費」の3つに分けられる
○毎月いくら稼ぎ、なににいくら使っているのか、「お金の現状」を把握しないと自分自身でお金をコントロールできない
○可処分所得以上のお金を使わないこと、可処分所得を余らせる生活をすることを心掛ける
○分割払いやリボ払いはできるだけ避ける
○クレジットカードの入金遅延などの情報は、カード会社間で共有されているので、信頼を失わないようにすること
○資産運用とは「株」「債権」「不動産」「商品(金・石油など)」「為替」を知り、最も良い状態のものを探すこと
○会社の財形貯蓄の利用や銀行の自動積立預金など、お金が貯まる仕組みを作ること
○ 収入源を会社からの収入だけに絞るというのは、命綱1本で崖に吊るされているようなものかも
○年齢にあった「自分磨き」をすること
▷20代は社会人としての知識と経験を積重ねる
▷40代はこれまで培った知恵や経験、人脈、蓄えた金融資産などを活かして全体の総資産を増やす
▷60代は新しい事業を行ったり、ボランティアなどの社会還元活動を行う=自分をアウトプット ○本当に豊かな人、経済的・心理的に自立している人とは、お金ではない自分の価値観で、ものごとを判断できる人
○個人の価値・信用を高める上で絶対になくてはならないものが、お金の教養
など、学びのある内容が多いのではないでしょうか。
本書を読んだ感想
金融関係の知識がなくても読める分かりやすい内容だと思います。
これで関心が持てたら、株や為替などやってみたいものについて、さらに勉強すれば良いでしょう。
私が資産形成を意識したのは30歳前後でした。
なので、もし社会人1年目から投資などについて学び実践していたら、もっと早く、もっと多額の資産を得た状態でリタイアを果たせたかもしれません。
まあ、タラレバ論をいっても意味がないので、歳に応じた今できることをやるしかないですね。
FIREブームも来ましたし、昔と比べて今は簡単に投資などを始められる環境が整っていますので、
先ずはしっかりと働いて貯蓄に励み、余裕ができたら投資にチャレンジしてみてはいかがですか。
豊かな人生を送れるよう、知識を高め、経験値を上げていって下さい。
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