小説を読むのは不得手なので本書を選んでみました。
本書のご紹介
本書の著者は田中慎弥さんです。
前回、『共喰い』を取り上げています。
なお、掌編とはごく短い文芸作品とのことで、本書には全3~4ページの作品が数多く掲載されています。
本書です。
本書で良いと思った掌編小説
どれも面白いというのではなく、なんだかモヤッとかヒヤッとする作品が多かった気がします。
わずか3~4ページだけの掌編にそれだけ詰め込めるなんて、さすがプロですね。
とりあえず、私が何とか感情移入でき、かつ良いなと思ったものをご紹介します。
○『黒い十字架』
何だか怖いです。
モデルになった絵があるのでしょうか。
○『リレー』
私なら警察に行くかな?
でも、主人公と同じ行動に出るかも!
○『鋏』
なるほど。
全て相手が上回っていたのですね。
○『自供』
物証がなく、本人の自供だけでは有罪とならないそうです。
○『聞こえなかった声』
やっぱり、一番怖いのは人間ということですか。
さいごに
いずれも読み終えて、怒りとも悲しみともいえないモワッとしたものが腹に溜まり続ける感じでした。
まさに著者が意図していた結果となったのでしょうし、そうなると私は上客ですね。
読んだ著者の作品はこれで2作目。
とりあえず、もう少し著者の作品も読んでみることにします。
本書です。
こちらも掌劇場です。(第二弾?)
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