個人的に物欲を刺激しまくりですが、道具沼は危険です。
本書のご紹介
本書の著者は髙橋大輔さんです。
巻末の著者紹介欄では肩書が「探検家・作家」となっています。
ブログはあまり更新されていないようです。
ツイッターやフェイスブックも同様。
本書は探検家として活動してきた著者が、実際に使用して役に立ったツールを披露しつつ、そのツールにまつわるエピソードを語る形式となっています。
本書です。
本書を読んだ感想
本書では45のアイテムが紹介されています。
ただ、タイトルは「命を救った道具たち」となっていますが、直接命を救ったというものもあれば、旅における心の支えとなったアイテムなども含まれています。
それらの中で、私も欲しいと思った品をいくつか挙げると以下のとおりです。
○ジッポライター
着火に使うだけでなく、松明代わりにもなります。
また、著者の使い方が格好良い。
無地のシルバーのジッポライターの側面に、訪れた国名を刻んでいくのです。
著者が訪れた27の国と南極の文字が刻まれたジッポライターはまさに心の支えでもあるのです。
写真も掲載されているのでぜひとも見てもらいたいですね。
○又鬼山刀(またぎながさ)
1本で枝打ちをしたり、獲物をさばいたりできるものです。
また、柄が中空なので、そこに棒を差し込めば槍のようにも扱えます。
やはりアウトドアではナイフは必需品ですし、できれば良いものを所有したいですね。
○オスプレイ ソージョン28
オスプレイのザックは有名ですが、こちらはザックとして担げるだけでなく、底に車輪が付いているのでキャリーケースのようにゴロゴロと手で引くこともできるタイプです。
なお、28というのは28インチであり、著者は80リットルのサイズを使用しているそう。(検索すると「ソージョン80」という表記の方が多いですね)
これは、結構便利なザックかもしれません。
○モスキートネット
私があまり夏場に山に登りたくない、キャンプをしたくない理由は暑さもありますが、虫、特に蚊に刺されるのが嫌だからです。
自宅でも、例え体や衣類が蚊取り線香臭くなってもガンガン焚いています。
これまで海外のトレイルを歩いたことはありませんが、向こうの蚊は体が大きく、攻撃性も強いそうで、普通の蚊取り線香や虫よけはほとんど効果がないと聞いています。
そんな蚊の大群に襲われたら発狂してしまいそうです。
○スイススパイス
調味料入れです。
3000円オーバーの品ですし、2種類しか入れられないようなので、今なら100均の品でもこぼれず湿気も防ぐものがあると思うのですが、とにかくデザインが美しいです。
塩や胡椒はこれに入れて、液体の醤油などはナルゲンボトルなどで良い気がしますね。
おわりに
いずれのアイテムも写真が添えてあり、それらにまつわるエピソードも面白く、とても勉強になり、また楽しめる内容の本でした。
探検に限らず、大抵のもので道具は使います。
こだわりを持たないのも格好良いと思いますが、道具沼にはまるのもひとつの楽しみですね。
それで散財するのは間違いであるものの、お気に入りの道具に囲まれた生活が魅力的であるのも確かです。
本書を読んで、お守り代わりにもなるジッポライターやスパイス入れが無性に欲しくなりました。
酔った勢いでポチッとしないよう気を付けます。
楽しい本でした。
同じ著者の作品です。ロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物が遭難し4年余りを独りで過ごした無人島の住居跡を発見している方でした。もしかしてすごい人なのでは?
こちらもクリックをお願いします。
にほんブログ村
コメント