【セミリタイア生活と読書】矢部太郎『大家さんと僕』を読んで

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 どうも文字だけの小説を読む気力がわきません。
 読書も体力なのでしょうか。

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本書のご紹介

本の写真

 

 本書の作者は矢部太郎さん。
 元お笑いコンビ「カラテカ」の1人で、相方の入江さんは芸能界を去り、清掃業の会社を立ち上げているとのこと。

 矢部さんはピンでカラテカ矢部として活動されているみたいです。

 ツイッターがありますね。

 

 「大家さんと僕」シリーズは累計120万部を越えるベストセラーとのことです。電子書籍版は見つからなかったので紙媒体の単行本のリンクを貼っています。

本書を読んだ感想

 何でしょう。
 絵(漫画)は決して上手い訳ではありません。
 でも、読んで楽しいし心が温まる感じがしました。

 何より、大家さんの魅力が大きいのでしょうね。
 その大家さんを大切に思い慕う矢部さんも素敵です。

 また、エピソードの切り取り方、表現の仕方も上手いと感じました。
 そこはお笑い芸人である矢部さんの強みでしょうか。

 本書を読めば、おそらくほとんどの人が大家さんを好きにならずにはいられないはず。
 純粋で真摯に生きた人だけが醸し出す魅力があり、それを矢部さんが上手く感じ取って表現してくれています。

 大家さんは人を傷付けることなく、優しさで包むことで正しい方向に導いてくれる素敵な人物だと思いました。

 優しさがあって、愛嬌もある。
 でも、それは辛く悲しい人生を経てきたからこそ。
 苦労してきたからこそ人に優しくできるのでしょう。 

さいごに

 正直、カラテカというコンビや矢部太郎というお笑い芸人が面白かったというイメージはありません。

 でも、この大家さんシリーズがヒットしたというイメージは強く残っていました。

 そして今回、初めて大家さんシリーズの第1作を読んだのですが、確かに面白いと思いましたし、良いセンスをしていると思いました。

 同じことを経験しても、それを上手く面白く伝えられるかは、その人が培ってきたセンスによるものだと思います。

 おそらく、著者には一瞬で面白いことを言ってその場を沸かすということは難しくても、時間を掛けて丁寧に面白さをセレクトした上で自分のペースで伝えることには長けていたのかもしれません。

 こういう漫画という形でも才能を開花させたことは素晴らしいことだと思います。


 私も何かしらの方法で開花したいものです。

 

 

 本書です。

 続編です(キンドル版)。読んではいないのですが、大家さんとお別れ?

 矢部さんのお父様は絵本作家なのですね。血は争えないということでしょうか。

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