2021年申告分は、これまで記載したとおりに作業を終えて終了しています。
その作業中に読んだ本をご紹介。
ただ、フリーランス3年目を迎えておりますが、本業からの収益がないので損しないもなにも・・・
本書のご案内
本書は会計事務所の代表社員で税理士の冨永昭雄さんの著作になります。
著者紹介欄には「フリーランスの方からの相談を多く受け、毎年200件超の確定申告書を作成している・・・」とありますね。
いつか、税理士の方にお願いできるほどに稼いでみたいものです。
↓本書です。「本書は2019年12月時点における法令に基づいています」との注があります。
本書を読んでメモした箇所(抜粋)
本書を読み、参考になると思ってメモしたものを抜粋すると
○人生の節目となるライフイベントの時は、確定申告書が収入の証明書として有効に使える
○確定申告をしないと、最悪無保険になったり、割高な保険料が適用されることも
○会計ソフトを使えば、簿記の知識がなくても経理は簡単
○フリーランスの税金は所得税・住民税・事業税が基本
○確定申告は所得税と消費税に関するもの
○消費税は起業1年目と2年目は申告も納付も不要
○確定申告をすると、情報が自治体側に自動的に送られ、住民税の額を計算し、5月頃に納付書が送られてくる
○事業税は70種類の業種のみに適用(ライターやカメラマン、SEなどには課税されない)
○赤字の場合は、「所得がゼロである」と証明するために確定申告をする(健康保険料の納付が免除になるなどの行政サービスを受けられる可能性がある)
○税務署の電話相談は1年中対応してくれるので活用する(質問事項や資料は事前にしっかり準備)
○税務調査は赤字決算が何年も続いている人、収入や利益の変動が大きい人、所得に比べて高額な不動産を購入した人などが対象になりやすいと言われている
○確定申告の注意点~①適正以上の税金を払わない、②確定申告の準備に時間をとられすぎない
○売上は入金段階でなく、仕事が終了した時点で計上する
○曖昧な「雑費」を減らし、必要な「勘定科目」を立てる(勘定科目については神経質になりすぎない)
○14種類ある「所得控除」はもれなく計上する
○「雑収入」は本業に付随して得られる収入、「雑所得」とは本業とは関係のない収入
▷雑収入は事業所得として青色申告の対象となるが、雑所得は対象外で赤字になっても損益通算はできない
▷収入が少額で経費もあまりない場合、わざわざ雑所得とせず、雑収入でかまわない
といった感じです。
本書を読んだ感想
フリーランス1年目を対象としていることから、知っていおくべき基本的なことが丁寧に解説されていました。
なお、今回(2021年分)の確定申告の準備中、アルバイトをしたのが前々年(2020年)で、給料が振り込まれたのが年を越して前年(2021年)というケースがあったのですが、勘違いして入金のあった前年、つまり今回の確定申告分に計上していました。
途中で気付いて削除しましたが、調べたら前回の確定申告で計上済みと判明。
こういううっかりミスで所得を誤って増やし、税額が上がるなんてあってはなりませんね。
本書を読んでいて良かったです。
ただ、ちょっと、「?」となったのが、「なお、国民年金保険料は確定申告する際、『控除証明書』の添付が必要です」と記載されている点。
国税庁のe-Taxのページには
「例えば、社会保険料(国民年金保険料)控除証明書は記載内容を入力して送信することにより添付を省略し、生命保険料控除の証明書は現物を提出することも可能です。」
との記載があり、e-Taxで送信する場合は添付しなくても良いようです。
確かに、前回(昨年)の確定申告でも、国民年金保険料の控除証明書を郵送した覚えはありませんし、送れとの指示もありませんでした。
なので、本書が出た後にできた、e-Taxのみの特典なのでしょう。
この点は注意です。
なお、会計ソフトを使えば経理が簡単という文のあとに、「勘定奉行」や「弥生会計」などのソフトが挙げられていまが、フリーランスを対象としているのに、「freee」や「マネーフォワード」の紹介はありませんでした。
これはいかに?(私の見落としかもしれませんが)
いずれにせよ、とても参考になったことは確かです。
こちらの方が有名かつ人気のようです。私も実際に購入しましたが、漫画なので「面白く、読みやすく、理解しやすい」と、まさにフリーランスなりたての人向けです。
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