得るものはありません。
本書のご紹介
プレジデント社が出したムック本です。
本書です。2016年発行なので既に書店にはないと思いますが、買う価値はない気がします。
山関係の本や地図を出している会社の本の方が安心できるかと。
本書を読んだ感想
厳しいですね。
33のコースが紹介されていますが、それぞれ基本見開きの2ページが割かれる構成です。
先ず、縦走路が4つ紹介されているのですが、とても見にくいです。
コースも記載されていますが、それだけでは実際の山行には全く役立ちません。
「テントサイト以外のテント泊は不可」と説明はあるのに、テントサイトの場所に関する記載はなし。
かなり不親切です。
おすすめの山の紹介も同様。
右のページには大きな写真1枚と小さな写真が3~5枚が掲載され、その合間を縫うように僅かな説明文があります。
左のページの上半分は大まかなルート図があり、その他、各ポイントまでの所要時間、登山口までのアクセス方法などの記載があります。
ルート図には危険場所や水場などの記載はありません。
アクセス方法や所要時間は参考になりそうです。
ただ、何故か立ち寄りスポットやご当地グルメの紹介があったります。
限られた紙面に色んな情報を詰め込みたいという思いは分かりますが、この本が「トレッキングガイド」と題している以上、トレッキングのための情報が最優先されるべきです。
なのでガイドブックとしての価値はありません。
つまり、トレッキングコースについて知りたい人にとって、全くと言っていいほど役に立たないと思います。
さいごに
図書館ではパラパラと見るだけだったのですが、借りて失敗してしまいました。
本書の正しい利用法は、日本各地にどのようなトレッキングコースがあるのか、魅力的な山があるのかをとりあえず調べるくらいでしょうか。
そして行きたいコースや山が決まったら、改めて地図やガイド本を購入し、どのルートで行くのか、どこが危険箇所なのか、どこで水を得るのか、どこでテン泊するのかなど具体的に計画を立てることになります。
なお、本書に「厳選」とはありますが、取り上げられているのメジャーなものばかりなので、本書を購入してまで調べる理由はありません。
本屋で探せばもっと良いガイド本が見付かるでしょう。
日本においてロングトレイルという世界を切り拓いた加藤則芳さんの書籍です。
これも面白そうです。
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