55歳ではありませんが、歳を重ねてからでも最高の人生を送れたらと読んでみました。
本書のご紹介
本書は川北義則さんの著作で、川北さんは『「20代でやっておきたいこと」シリーズなど多くの本を出されていますね。
私も何冊か読んだことがあります。
本書のカバーには『定年後の20年間を”悔いなく過ごす”ために』とのサブタイトル的コピーが記されています。
本書を読んでメモしたところ
本書を読んでメモした箇所を列記すると
○古代インドでは、人の一生を次のように考えていた
0~25歳 学生(がうしょう)期 よく学び体を鍛える時期
25~50歳 家住(かじゅう)期 仕事に励み。家庭を維持する時期
50~75歳 林住(りんじゅう)期 仕事を離れ、真の生きがいを探す時期
75~天寿 遊行(ゆぎょう)期 自分の人生を総括する時期
▷林住期こそが人生を一番楽しめる時期ではないか
○50代はリタイア後の計画を立てつつ、ほとんどその世界に足を突っ込むくらいの気持ちで取り組めばいい
○50代なら、転職よりもむしろ独立を目指したほうが良いかもしれない
▷独立を目指すにしても、徹底的にいまの職種でのスキルを磨くこと。これに尽きる
○定年後も20年ほどの寿命が残っているので、これは全く新しい人生ととらえれるべき
▷人生を二度生きられるのだから、最初の人生をサラリーマンで過ごしたなら、次の20年間はまったく別の生き方をしてみるのも悪くない
○あなたもサラリーマンを勤め上げてリタイアしたら、子供の頃に描いていた夢に挑戦してはどうか
○アーリーリタイアメントも考え方のひとつ
▷だが、会社は大して働いていなくても給料をくれるし、この定期収入は大きく、その間に自分のやりたいことの腕を磨くこともできる
▷次の人生の目標がはっきりしている人は、できるだけ給料の恩恵を受けることだ
○やりたいことがあるなら、遠慮なく始めると良い。どこでどんな幸運が待ち受けているかわからないからだ
○いくら生活にゆとりがあっても、だらだらと20年間も過ごせば頭も体も衰えて人間バカになる
○今でも我慢していることがあるなら、そんな自分を解放しよう。一度には無理でも少しずつでいいから「しばり」を解いていこう
○読書を欠かすな。読書によって知的に生きることは、人生を何倍も充実させる
○一人旅は人に気を使わず、自分を見つめ直せるメリットがあるので、50代は年に最低1回は一人旅をしてもらいたい
○50歳になれば、もう人生の元は取れている。もろもろの夢や願望、欲望をいったんあきらめてみるのはどうか
○「断捨離」ブームだが、ムキになって捨てなくても、モノから離れなくても良いのではないか
▷東日本大震災の後、被災地でもない東京のスーパーやコンビニから特定の食品や水などの商品が消えてちょっとしたパニックになった
▷家にストックのない人たちが買いに走ってパニックを生んだわけで、みんながストックを持てばパニックは起きない
○50代になったら絶対に実行してもらいたいのが「正しい睡眠」
▷よい眠りのための6つの注意点
①規則正しい生活をする~朝起きたら日の光を浴びて積極的に活動、午後にちょっと昼寝、夜はリラックスして夜ふかししない
②日中は体を動かす~運動量が睡眠の質を決める
③食事に留意する~一般的な栄養学の常識を守りつつ、夕食を食べて3時間は空けてから寝ること
④ストレスを溜め込まない~自分なりの発散法を身につける
⑤寝る前はリラックスする~緊張したまま眠りに入らない。音楽、風呂、読書、ストレッチ、香り
⑥快適な眠りの環境を整える~枕、寝具、照明、肌触りの良いパジャマ
○田舎暮らしは安易に考えないほうが良い。暮らすには都会が遥かに便利
○サラリーマンの場合、50代後半はいちばんお金を貯められる時期
○年金に頼る考え方は、この際きっぱりあきらめて、自主独立を目指そう
○「第二の人生を海外暮らしで」という選択肢は、30年前だったら移住でもよかったろうが、今はロングステイの方がメリットが大きいと考えられる
○マイナスの過去とは手を切って付き合わないほうが良い
○50代の独身者で「まだ恋愛をしたい」「結婚してもいいな」と思っている人にアドバイスは「自分の意向をどんどん表明しなさい」ということ
▷結婚相談所でも、自分の希望を思う存分表明すれば、掘り出し物に出会う確率は高いはず
○リタイアするということは、仕事、収入、人間関係を根こそぎなくすこと
▷友人がたくさんいると思っても、定年退職した翌日からゼロになる
▷孤独にならないためには、新しい人間関係が必要
▷友達のつくりやすい趣味や芸事を持っていることは貴重である
○親の介護の問題は事前に家族でよく話し合っておくべきこと。そうすれば心構えが出来て、いざという時悩まないで済む
○自分の介護についての話し合い
○どんな墓に入るのか、早めに決めておいたほうが良い
といった感じでした。
感想と学び
本書の第1章のタイトルは「男は『死ぬまで働きなさい!』」なので、後にアーリーリタイアメントにも触れてはありますが、本書はバリバリ働いている男性サラリーマンに向けた本です。
そして、定年が目に見えてくる歳になって、第2の人生をどういきるかアドバイスしてくれます。
定年前に資格をとって、第2の人生は別ジャンルで働くというスタイルもありだとしているので、働きたい人は働けばいいという考えですね。
ただ、第2の人生では、家族を食わせる、子供を育て上げるために金を稼がなくてはならないというプレッシャーはなくなっているので、自分が本当にやりたかったものに取り組んではどうかと提案しています(住宅ローンが残っていますか?)。
私が特に共感したのは
○今こそ、人生を楽しむべき
○断捨離に学ぶべきものはあるのか
○睡眠は大事
○ リタイアするということは、仕事、収入、人間関係を根こそぎなくす
という点です。
要は、自分の体と自分の思い・考えを大切にしながら、思うままに生きて後悔のない人生を楽しもうということでしょうか。
まさに、私がセミリタイアしてやりたかったことですね。
最近はアーリーリタイアやFIREなどのワードが飛び交っていますが、それだけ皆さん日々の生活が耐え難いものなのでしょう。
一方で、仕事が好きな人もたくさんいますし、やりたい仕事があるなら、それに取り組む人生もまた幸せなものでしょう。
セミリタイア生活で様々な税制上の恩恵を受けられるのも、サラリーマンの方がしっかり税金を納めってくれているからだと感謝しています。
今後とも宜しくお願いします。
皆様も幸せな人生を送れますように。
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