生きている以上、ストレスを避けることはできないと思うのですが、少しでも軽くする方法があるのなら知っておくべきですね。
本書のご紹介
本書の著者は樺沢紫苑さんです。
名前からお美しい女医さんをイメージしましたが、普通のおじさまでした。
樺沢さんは他にも著書があり、大ベストセラーになっているとのこと。
またYouTubeも登録者数が30万人を超えています。
本書は340ページ超のボリュームがあり、読み応えがありそうです。
本書を読んで参考になると思った箇所
本書を読んで参考になると思いメモした箇所を列記すると
○不安はなにもしないと増え、行動すると減る(「話す」「書く」「体を動かす」)
○悩みには、問題点を明らかにし、対処法を調べ、やってみる(行動に移す)ことが大事
○生活を整えてちゃんと生きる
▷睡眠~慢性的な不眠を抱えている人はうつ病の発症率がそうでない人の40倍
▷運動~週に150分以上の有酸素運動で、薬物療法と同程度かそれ以上の効果
▷食事~1日3食、「健康的な日本食」がベスト。緑茶やコーヒーもメンタルに良い
○「朝散歩」は最高のモーニングルーティン(起床後1時間以内に30分程度)、その後に朝食を
○他人とではなく、過去の自分と比べること。他人は観察してモデリングする
○「孤独」の健康へのリスクは、「タバコ1日15本」「肥満者の死亡率の2倍」に匹敵
▷「仲間」がいれば、「友達」はいらない
○カリフォルニア大学の研究によると、睡眠時間7時間が最も長生きする
○「肥満」よりも「運動不足」の方が3倍近く死亡率が高い
○コーヒー(4杯以上)の効果~死亡率が16%低下、さまざまなガンのリスク低下、心臓疾患のリスクを44%低下、うつ病のリスクを20%低下、アルツハイマー型認知症のリスクを65%低下
▷コーヒーは豆から、お茶は茶葉から淹れる~缶やペットボトル、インスタントは良い成分が大幅に減っている
○認知症は予防可能~予備軍のMCI(軽度認知障害)になってもそこで踏みとどまれば認知症にならずに済む
▷認知症は発症の25年前からはじまっているので、予防は40代よりも前からスタートすべき
▷週150分以上の有酸素運動で、アルツハイマー病のリスクを2分の1から3分の1に減らせる
▷睡眠は7時間以上とること。6時間以下だとMCIや認知症のリスクが36%も高まる
▷睡眠によってアルツハイマー型認知症の原因物質が洗い流されるので睡眠時間はとても重要
▷高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病の危険因子を多く持つほどアルツハイマー型認知症の発症数が増加し、3個以上の危険因子を有する人は、3倍以上のリスクとなる
▷喫煙者は、非喫煙者より認知症を発症する危険性が45%も高い
▷マインド食を取り入れる~野菜類、根菜類、ナッツ類、豆類、ベリー、魚、全粒穀物、オリーブオイル、鶏肉、ワイン、カレー、コーヒー、緑茶など
▷孤独を防ぐ~孤独を感じていた人は、そうでない人に比べて認知症の発症率が約2.5倍
○コンフォートゾーンから出る~日々の生活が楽しいと思えないのは、今のコンフォートゾーンの中に楽しいことがないから。勇気を出して外の世界に出る
▷初めての場所、人、イベント、お店などに楽しい幸せが隠れているかも
○ウィッシュリストを作る~「願望」「夢」「目標」を100個以上、具体的に書き出し、ジャンルや似た内容ごとにまとめて1枚の紙にまとめ、いつでも見られるようにしておく
○生きる意味などもともとない~見付からないし、悩む必要もない
▷「こうありたい」「こうなりたい」というビジョンは自分で決められるので、ビジョンを決めて行動する
という感じです。
本書を読んだ感想
個人的には「うつ病などの精神疾患」と「認知症」が怖いので、その部分に関するメモを記載しましたが、本書では他にも人間関係や仕事関係におけるストレス回避法について数多く記載されています。
とりあえず、健康な生活、豊かな人生を送るためには、やはり「食事」「運動」「睡眠」が最も重要なファクターであることが分かりました。
他人とうまく付き合うにも、仕事で成果を出すためにも、この3つが満たされて心が整っていないと始まりません。
食事に関して著者は1日3食を推しており、特に朝食は大切だと説いています。
それにしてもコーヒーの効果はすごいですね。
これだけ良い数字が並ぶと飲まずにはいられません。
ちょっと無理してでも豆から挽いて飲むべきだと感じました。
なお、個人的に気になる飲酒への見解ですが「飲酒の習慣のある人で眠りが悪いという人は、一度、禁酒をしてみるべき」とありました。
いよいよ決断の日が近づきつつあるようです。
お酒を断ち、浮いたお金でマインド食の食材やコーヒー豆を買い、健康になるのが良いお金の使い方なんでしょうね。
なお、最近は寒くて朝の散歩をさぼっているのですが、朝散歩はかなり重要と説かれています。
ただし、起きて1時間以内にやることが大切で、時間が経ち過ぎてからやると、その分、体内時計も遅れるので逆効果になるとのことでした。
朝はかなり冷えますが、最初のうちだけなので、頑張るしかなさそうです。
また、コンフォートゾーンから出ることも考えなければなりません。
今はアパートに引きこもり、たまに単独で山に出掛けるものの、友人はおらず誰とも会話しない、楽しみは晩酌だけという生活です。
そこから晩酌を抜けば、毎日が何の楽しみもない生活となります。
本書では、「楽しい幸せは初めての場所、人、イベント、お店などに隠れているかもしれない」と書かれていますので、その楽しい幸せを探しに動いてみますか。
本書でも、とにかく行動することの重要性が繰り返し述べられていますし、「先ず、動け!」ということでしょうね。
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