「人生立て直し」シリーズのコミックとのことです。
本書のご紹介
本書の著者はイラストレーターの池田暁子さん。
ホームページは一時中止しているみたいですが、ツイッターやYouTubeなども開設しています。
YouTubeは最終更新が半年前で、アップされた動画数もごくわずかなのですが、パラパラ漫画っぽくて結構面白い感じです。
さて、本書ですが、内容紹介としてカバーの折返しに
「冷蔵庫にあるものでぱぱっと作っちゃうにたどり着くまでの試行錯誤&奮闘記」
「毎日億劫でならなかったお料理とキッチンまわりの整理術に挑戦」
と書かれています。
なかなか役立ちそうな感じの本で期待がもてます。
本書で役に立つと感じた箇所
本書を読んで役に立ちそうだとメモした箇所を抜粋すると
○一度作ったものは、作ったことを思い出せるようにしておく(レシピ本にふせんを貼ったり、記したレシピをファイルにまとめたり)
○途中で味見を何度もして調整する
○キッチンと食卓の距離を短く(皿などを運ぶ手間を減らす)
○狭い台所でも作業スペースを確保する(家にあるテーブルの活用、調理台付きワゴンの購入、台所洗剤等の置き場を見直すなど)
○BBQ用の網やフックなどを使って、壁に掛けるスタイルで収納する
○キッチンをエリア分けして、各エリアごとに使うものをまとめて収納
▷コンロ周りに鍋、調味料、キッチンペーパーなど
▷流し周りにボウル、ざる、洗剤、ふきんなど
▷出入口に常温保存可の食材、ゴミ置き場など
○使った道具はすぐに洗って片付ければスペースも確保できるし後でまとめてやる面倒がない
○ネギ~小口切りしてキッチンペーパーで包んでジッパー付き袋に入れ一晩冷蔵庫で水分を取り、その後、キッチンペーパーを取り除いてジッパー付き袋ごと冷凍庫に
○肉類~耐冷ポリ袋に小分けし、それらをパックを包んでいたラップ(一応内側を拭く)でくるんで冷凍庫に入れるとラベルで賞味期限が分かる
○買ってきた食材はすぐに所定の位置に保存する(カットして冷凍など)とりあえず冷蔵庫は不可
という感じです。
本書を読んだ感想
感想をひとことで言えば「分かりやすくてタメになる」ですね。
レシピなどもいっぱい載っていますが、写真はなく、いずれも文字とイラストだけです。
しかし、それがとても分かりやすい。
どのレシピも半ページから1ページしか割いていないため、そこに写真を入れてもおさまりにくいでしょうし、却ってゴチャゴチャしてしまいそう。
ですが、本書では文字ベースであるものの、ポイントを押さえたイラストが幾つも挿し込まれているのでとても理解しやすいです。
また、主人公(著者の池田さん)と共感できる点が多いのも気に入った点で、例えば
・人から学んだレシピをそのまま再現しても美味しくならない
・レシピを覚えるため連日同じものを作り続け、結局飽きてレシピも忘れ去ってしまう
・調理の途中で味見をしないのでレシピどおりでもそこまで美味しくない
・使いたい調理道具がすぐには見つからない
などなど。
そしてこれらを試行錯誤しながら解決していくので、役立ち度も十分です。
私の場合、このブログでリュウジさんのバズレシピを幾つか再現していますが、読んでいただければ分かるとおり、ほとんどの感想が「普通」です。
プロが紹介しているレシピなので間違いなく美味しいはずなのに、同じ分量の素材や調味料で再現すると美味しくない。
もはや私のセンスの無さが問題だと諦めていましたが、本書を読んで途中での味見を一切していなかったことに気付きましたので、今後は味見をして微調整ができるようになりたいと思います。
最後に、本書の魅力、私的に最大の魅力が「イラストの上手さ」です。
カラーページはわずかしかありませんが、そこに出てくる料理のイラストは美味しさまで伝わってきそう。
その他にも、調理器具を壁掛けスタイルにした際のイラスト、エリア分けしたキッチンのビフォー・アフターのイラスト、各食材の冷凍保存方法についてのイラストなど、とても丁寧で1枚の絵から多くの情報が得られます。
さすがはプロですね。
こうなると、池田暁子さんの他の本も読んでみたいところですが、あいにく私が利用している図書館には本書以外は置かれていません。
キンドル版なら安く購入できそうですし、Kindle Unlimited会員なら0円で読めるものもあるようです。
どうしたものか・・・。
コミックエッセイの描き方という本も出されていますね。
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