【セミリタイア生活と読書】矢部太郎『ぼくのお父さん』を読んで

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 矢部さんの作品は本書で3作品目です(本ブログではこれが最終回ですが)。

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本書のご紹介

本の写真

 本書の著者は矢部太郎さん。
 以前、『大家さんと僕』『大家さんと僕 これから』を紹介しましたが、私の通う図書館に本書がありましたので読んでみます。

 公式サイトはこちら。 

 御本人のツイッターもあります。 
 

 本書のキンドル版です。

本書を読んだ感想

 主人公は絵本や紙芝居の絵を描くのがお仕事の、矢部さんのお父さん。

 自由でいい加減で、それでも優しく温かい素敵なお父さんでした。

 「免許の失効」、「おやつは買ったら終わり」、「僕と地球の作品」、など思わずクスリと笑ってしまいました。

 病気で入院するシーンがあり、そのまま先立ってしまうのではと心配する箇所もありましたが、無事に戻ってきましたし、言動も変わることがなくて良かったです。

 でも、どちらかというとお母さんの方が魅力的に思えました。

 自由奔放で、おそらくそれほど稼いでいないであろう旦那さんをサポートしつつ、働いて生活費を稼いでいるようですし、時には仕事をするように尻を叩く強さもあります。

 「ごみはごみよー」も名台詞です。

 また、長女さんが誕生してから綴り始めたおかあさんの文章が素敵です。

 精神的にも経済的にも苦しい中での誕生。

 それがどれほどの希望や力を与えてくれのかが伝わってきました。

 

 著者はこんな素晴らしいご両親に育てられたのですね。

 

さいごに

 『大家さんと僕』シリーズと同様、読んで心が穏やかになった気がします。

 大家さんもですが、お父様もすごく優しいけど、ちょっと抜けている、ズレている感じがして親近感がわきますね。

 大家さんの方は続編が出ているので、ぜひとも、お父さんの方も続編を出して欲しいと思いました。

 

 

 本書のキンドル版です。

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