個人的にどストライクのタイトルでしたので読んでみます。
本書のご紹介
著者は阿部絢子さんですね。
先日、阿部さんの著書『おひとりさまの老後を楽しむ処方箋』を紹介しましたが、学ぶことが多かったので、早速本書も借りてきて読むことにしました。
阿部さんについては以前の記事をどうぞ。
↓こちらは今回ご紹介する本の文庫版です。
本書を読んで参考になったところ
本書を読み、参考になると思ってメモした箇所を抜粋すると
○ひとり暮らしのよさ~「自分のペースで暮らせる」「自分で決められる」
○自分で決断する~完璧な決断などない、失敗を恐れない、とりあえずでも決断して前に進む
○優先順位を決める~全部やることは無理、不得手・苦手なものは自分の気分や体調のリズムを把握し、やれるタイミングでやる
○お金はメリハリ付けてケチって貯める~使うところとケチるところ
▷余裕がないときに貯めることで余裕が生まれる、お金の余裕は心の余裕
○友人とは「付かず離れず、踏み込まない」「程よい間隔で連絡を」
○不安を勝手に大きくしているのは自分自身~行動することで払拭、体力の衰えを自覚したら寝て休む
○住まいは「風通し」と「修理」をマメにして活性化する
○衣類~着て明るい気持ちになるかで判断、不要となったらハサミで切って雑巾として活用して処分
○ひとり暮らしだからこそ、「清潔」と「こぎれい」を心掛ける
○掃除は「早め早め」~ゴミが落ちたらすぐ拾う、鍋が吹きこぼれたら火を止めてすぐに拭くなど
○シャワー~立って浴びると泡や湯が天井や壁に飛び散るので、しゃがんで浴びる
▷最後にブラシで床をこすり、浴室用マイクロファイバーで鏡、壁、蛇口、ドアパッキンを拭き、最後に床を拭き上げる、この掃除を1分で終わらせる
○火を使うときはへばりついて、調理に専念する~掃除しながら洗濯しながらなど「ながら」は絶対にやめること
○食器洗いはスポンジを使わず、「アミたわし」を使う、アミたわしが汚れたら固形石鹸で落とす
○内弁慶や出不精ではなく、ちょっと外に出て、上手に歳をとっている人たちに出会うことは大切
○若い人とも交流する
○できたことを喜び、できなかったことは忘れる
といったところです。
↓「 浴室用マイクロファイバー 」 毎回これで拭き上げれば大掃除は不要になりそうです。
↓「キッチン用アミたわし」 それほど高いわけではないですね。
本書を読んだ感想
掃除を早め早めにすることは確かに大切ですね。
いつもまとめてやるタイプだったので、毎回、大変ですし後悔するのが常でした。
あと、私も著者と同じシャワーはなのですが、掃除のことを考えてしゃがんで体を洗うという発想はありませんでした。
また、シャワーを浴びた後、一応、壁などに水を掛けて泡などは落としていましたが、拭き上げは一切していませんでしたね。
そのため、昨年末の大掃除では天井に生えたカビの掃除に手こずったのですが、毎回吹き上げるのは大変そうですし、果たして1分で出来るものなのでしょうか。
日頃からの掃除を習慣づけておけば、大掃除は不要となるわけなので、一度、道具を買って挑戦してみるかもしれません。
あと、火を使っているときはコンロから離れないというのはかなり重要です。
実は昨年、コーヒーを飲もうとトランギアのケトルをコンロに掛け、リビングで本を読んでいたところすぐにそれを失念してしまい、あとで気付いて慌てて台所に戻ると、ケトルが溶けて大惨事の一歩手前だったことがありました。(お気に入りのケトルだったので残念 (T_T) )
歳をとるともに記憶力が衰えるので、この鉄則は厳守しなければなりませんね。
また、上手く歳をとっている人、若い人との交流が大切というのも確かにそうだと感じました。
セミリタイア生活を始めて3年目ですが、全く他人との交流がなく、人的成長が果たせていない気がします。
積極的でなくてもいいので、少しだけでも交流を図りたいですね。
最後に、各章の間にある「ひとり暮らしとお金」というコラムも参考になりました。
著者が賃貸生活をやめ、マンションを購入したのは53歳のとき。
別の賃貸で暮らしていた高齢の老人が、解体のため退去を求められたものの転居先がいつまでも見付からず、そのために心労を抱えて入院し、そのまま亡くなってしまったとのことでした。
それを知った著者は、いつまでも賃貸に暮らせるわけではないこと、新たな物件を借りることは困難かもしれないとを悟り、マンション購入を決意します。
そして、月々の支払いが約12万円の15年ローンでマンションを購入したのです。
生命保険を解約し、友達に貸していたお金を返してもらったことで購入に踏み切ったそうですが、私の場合、収入もなく、生命保険も入っておらず、誰にも金を貸していないので、ちょっとマンションの購入は無理そうです。
ちなみに著者は生命保険は解約しましたが、まだ終身保険と医療保険には入っており、支払いは終身保険が2つで月額1万1千円と1万8千円、医療保険が年額20万円ほど掛かるとのことでした。
やはり終の棲家が必要という結論になりそう。
ミクさんが30歳、資産1000万円でセミリタイア生活に踏み切れたのも、既に150万円の中古住宅という終の棲家を手にしていたからです。
でも、蓄えが少なく、収入なんてほとんどない状態ですからね。
どうしましょう。
とにかく、悩みや恐れを無駄に増幅させるのはやめましょう。
抑えるところは抑え、使うべきところはしっかり使って、穏やかで楽しい老後を過ごしたいものです。
なお、本書でも何度か登場しますが、『クロワッサンの店』という、雑誌クロワッサンから派生した生活雑貨の店に、著者と同店が共同開発したグッズが売られているそうです。
雑貨店って見るだけでも楽しいので、のぞいてみてはいかがでしょう。(こちらはアフィではありませんのでご安心を)
↓今回ご紹介した本です。
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