心にも体にも優しいレシピ本でした。
本書のご紹介
本書の著書は青江覚峰(あおえかくほう)さんです。
著者紹介欄によれば、浄土真宗東本願寺派湯島山緑泉寺の住職で、米国カリフォルニア州立大学にてMBAを取得しているとのこと。
Youtubeやインスタグラムもあり、オンラインの料理教室もされているようです。
YouTubeの最新話である七草粥を作る動画を観ましたが、イメージよりも若く、柔和で温かい人柄に見えました。
本書です。副題は「お坊さんに学ぶ、読んで食べて、心が軽くなる言葉とレシピ」となっています。
本書を読んでメモした箇所
著者は料理僧と名乗っており、本書も多くの野菜をメインとした料理(肉や動物性の出汁などは無し)の写真とそのレシピが掲載されています。
ただ、単なるレシピ本ではなく、お坊さんとしての説法?法話?(タメになるお話)も半分ほど占めており、心の栄養も補給できる構成となっていました。
特に役に立つと思ってメモした箇所を抜粋すると
○「いただきます」は大切な言葉なので、心を込めて声に出す
○他人を許せないと感じる時は、見返りを求める心が自分の中にないか振り返ってみる
○自信がないということは、自信を得るために努力、成長できる余地があることの表れ
○お金がなければ不自由であるが、しあわせかどうかを決めるのはお金だけでなく心も大切
○愚かな人は分かったつもりで本質を見ない、賢い人は知っている、分かっていると思うことほど、ますます注意深く見極めようとする謙虚な態度の持ち主
○何かに集中するには、早寝早起き、整理整頓という極めて基本的な生活習慣が極めて大切
○人付き合いが苦手なことは問題ではない、最低限の礼節は必要だが、自分が苦痛に感じるほどの妥協や迎合は無用
○天才バカボンに出てくるレレレのおじさんのモデルは、お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)とも言われている
○できないことを減らすには、できることを増やすしかない、「今、ここで、できること」にしっかり対応すること
○のんびり休むことは、悪いことどころか、じっくり自分を見つけることができる、重要なインプットの時間
○怒るのは相手が悪いからではなく、自分の心に余裕や謙虚さが不足しているから
といった感じです。
レレレのおじさんにモデルがいたとは、しかもお釈迦様の弟子だったとは驚きでした。
なお、プロフィールに「米国カリフォルニア州立大学にてMBAを取得」とありますが、何故米国なのか、何故MBAなのか、何故結局お坊さんなのか、それらの理由も記載されており、納得しました。
本書を読んだ感想
上記のメモは説法・法話からの抜粋ですが、レシの方を見ると、読者でも作りやすい比較的シンプルで簡単なものが多く取り上げられていたように思います。
『大豆だしの味噌汁』は美味しそうで一度飲んでみたいものでしたが、大豆から出汁を取るのは時間が掛かるそうでやろうという気力はないですね。
『雷豆腐』も」はぱっと見、酒の肴かと思いましたが、「ごはんがすすむ」とあるので試したい品です。
『雪鍋うどん』は大根が安い季節に必ず食べたいと思った品でした。
でも、にんにく、にら、玉ねぎ、長ねぎ、らっきょうのいわゆる五葷(ごくん)は避けられるのに、しょうがやみょうがはOKという、その境界が分かりませんね。
昔はしょうがやみょうがはなかったのか、マイナーなものだったのでしょうか。
とりあえず、試してみたいレシピが多かったので、いずれレポートしたいと思います。
これも読んでみたいですね。
こちらは青江さんが監修をされているコミックです。原案協力は孤独のグルメの久住さんですね。
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