日本酒を飲みながら読みました。
本書のご紹介
本書の著者である垣渕洋一さんは、東京アルコール医療総合センターのセンター長とのこと。
紹介欄には「最新の知見を応用した治療を行い、多くの回復者を送り出している」とありますので、期待させてもらいましょう。
本書を読んで参考になると感じた箇所
本書を読み、参考になると思ってメモした箇所を抜粋すると
○飲酒に精神的な効用はあっても、身体的な健康効果はまったくない
○飲まないことの喪失感が大きいのは、アルコール編の依存が強くなっている証拠
○ストロング系飲料は、お酒というより「危険ドラッグ」
○一度依存症になったら生涯治らないと考えるべき。飲酒を続けて死ぬか、禁酒して回復するかの二者択一
○「酒は百薬の長」は酒の消費を増やして酒税を多く取るために中国の皇帝が広めたキャッチコピー
○「ローリスク」の飲酒量~ビール500ml、日本酒1合弱、焼酎100ml、ワイン小グラス2杯
○「ハイリスク」の飲酒量~ビール1.5L、日本酒3合、焼酎300ml、ワイン小グラス6杯
○お酒をやめるメリット~「睡眠の質が上がる」、「夕食の量と体重が減る」、「肌の調子が良くなる」、「出費が抑えられる」、「生活習慣病やがんのリスクが低くなる」、「思考がクリアになる」、「時間にゆとりができる」
○禁酒・減酒~「見える化(記録化)」と「宣言」が重要
▷「達成できたか」「いつ、どこで、何を、どれだけ飲んだか」
▷自分で「飲酒日記(日付・飲んだ酒の種類と量・状況(晩酌・付き合い)・達成度(◎・○・×)など)を作ったり、アプリも多数あるので利用する
▷チェックシートも作ってみる~朝の目覚め具合、睡眠の質、食欲、体調、体重など
○飲み方のコツ~ゆっくり、先に食べてから、間に水を飲む、時間を制限する
○飲む分だけのお酒を買う(買い置きしない)
○お酒の代わりを見付ける~甘いものやコーヒーなど(これらの取り過ぎも良くないが「薬物」である酒よりはずっとマシ)
○減酒治療薬『ナルメフェン(製品名セリンクロ)』の利用も
○禁酒をする場合、最もつらいのは離脱症状が強く出る最初の2週間。脳は90日で学習する
という感じです。
本書を読んだ感想
内容的には目新しいものはなく、従来から紹介されてきたアルコールの危険性やそれを断つ方法が述べられています。
上記メモにも記載していますが、アルコールは危険性のある「薬物」という認識が必要ですね。
私もネットで「お酒の適量」を調べたのですが、多くのサイトで「お酒は毒なので適量などそもそもない。飲むこと自体が誤り」という見解が述べられていました。
本書でも「ローリスク」の飲酒量が紹介されていますが、決して「ノーリスク」ではない点に注意しなければなりません。
やはり、アルコールは毒、アルコールは薬物ということで間違いなさそうなので、やめるに越したことはありませんね。
さいごに
私の場合、毎月1万円から1万数千円ほど酒代が掛かってます。
外で飲む余裕はないので、全て宅飲みです。
なので、年間の酒代は12万から15万円ほど。
これにちょっとしたツマミも買ったりするので、実際はもっと掛かります。
これだけのお金を支払い、身体への大きなダメージを与える代償として、一時的な精神的高揚を得ていたわけですね。
でも、良い肴を目の前にして、何を飲めば良いのでしょう。
お酒を飲まない方は何を飲んでいるんですか?
禁酒ではなく減酒?
家では飲まず、外でしか飲まないようにする?
週末だけ飲むことにする?(私の場合、毎日が休日なんですけど)
禁酒、減酒に成功した方がいらっしゃいましたら、どうやって達成できたのか教えて下さい!
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