本書は2017年に出版されたものですが、その後のコロナ禍でのリモートワーク推進により移住生活がより注目されるようになりましたね。
私も移住を考えているので参考にしたいと思います。
本書のご案内
本書は、合同会社みつばち社の共同代表のひとりである、みつばち1号小林奈穂子さんの著書になります。
多分、みつばち1号というところで笑うべきなのでしょう。
みつばち社のホームページには、「みつばち社は、人、ビジネス、地域やものづくりをつなぎ、応援するための、コミュニケーションデザインを仕事にしています。」とあり、さまざまなプロジェクトに取り組まれています。
本書もその一環のようです。
本書を読んだ感想
本書では23人の、移住までの経緯、移住の決意、そして移住後の暮らしぶりや心境などが記されているのですが、そこまで深く掘り下げた内容ではありません。
移住後に仕事を変え、新たに事業を始めた人も結構いますが、その立ち上げにどれだけ苦労したのか、どれだけの費用が掛かったのかも触れられていません。
どちらかといえば、移住したことでどんな心境の変化があったのか、移住により得られたものは何なのかに焦点が当てられている気がしました。
著者はまえがきで「この本は、移住の成功事例を集めたものではありません。」と述べていますが、いずれの人も金銭的な成功はともかく、精神的な安定、安らぎを得ているようです。
また、移住は検討に検討を重ねた上で決断、決行したのだろうと思っていたのに、結構な数の人がインスピレーションや勢いで移住を果たしている点に驚きました。
確かに入念な計画や準備は必要ですが、それにどれだけ時間を掛けても完璧になることはなく、完璧を求め過ぎるのは貴重な時間の浪費でしかありません。
やはり「行動に移す」ことが大切であり、それが多くの人にとって難しいんですよね。
誰でも憧れはあると思いますが、結局、幸せを手にするのは実際に「行動」に移すことができた人だけ。
もちろん、行動を起こしても夢叶わずという可能性も十分にありますが、動かなければ成功のチャンスすらないわけですから。
本書からの学びをどう活かす?
私も「日本全国を旅しながら各地の山を登ってみたい。海外のロングトレイルを歩いてみたい」と思い、2020年に仕事を辞めています。
ただ、行動できたのはそこまでで、コロナ禍の影響もありますが、ずっと家にひきこもったまま無為な日々を過ごしている状態です。
その間にも人生の残り時間は確実に減っており、体力も低下、貯金も減少しています。
動いて望む幸福を得た人生、動いたけど幸福は得られなかった人生、動かなかったけど貧苦に喘がず済んだ人生、動かなかったため後悔ばかりの人生などなど・・・。
いずれも決めるのは自分であり、責任を負うのも自分です。
自分の夢や希望を再確認し、緩んでいる気持ちを引き締めるためにも、たまにはこんな成功話を読むのもいいと思いました。
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