まさに赤裸々です。
でも、すごく良い本でした。
本書のご紹介
本書の著者は森博嗣さんです。
以前、『素直に生きる100の講義』、『本質を見通す100の講義』を読んでそれぞれ記事にしています。
著者について、詳しくはホームページをどうぞ。
キンドル版の本書です。専用アプリをDLすればスマホでも読めます。
本書を読んで参考になると思った箇所
本書を読んで参考になると思った箇所を抜粋すると
○出版による印税の他、ドラマやゲームの原作、海外翻訳版の印税、(名が売れたら)講演料や出演料など様々な収入がある
○新人は、とにかく良い作品を次々発表するしかない。発表した作品が、次の仕事の最大の宣伝になる。それ以外に宣伝のしようがない。
○1作出して、それが売れるまで放っておくマーケッティングではまず成功しない。常に新作を出すことが作家の仕事の基本
○しっかりと部数を把握し、それを増やしていくためには何が必要なのかを、作家は自分で考え、戦略を立てなければならない
○小説家は、ある程度の思考力と発想力さえあれば、才能の有無はほとんど関係がない
○資料として購入する書籍代~経費で落ちれば50%引き
○小説家という職業は意外に将来性のある職種~人件費が掛からない、資本や設備が不要、比較的短時間で出荷できる
○最も意識していることは「新しさ」。新しさを生み出すこと、新しさを見せること、それが創作者としての使命
○「どう書くか」ではなく、「書くか」が大切
○自分の勘を信じ、自由であり続け、「正しさ」と「美しさ」を目指し、あとはとにかく「勤勉」を自分に課すこと
といったところです。
本書を読んだ感想
久しく著者の作品を読んでいなかったのですが、本書が出た2015年の時点で、既に「引退」されていたのですね。
本書によれば、もう1日1時間しか作家としての活動をしていないとのこと。
本書の裏表紙によれば、2015年までに総発行部数1400万部で、総収入が15億円と書かれています。
実際、本書を読み進めると驚くほど具体的に数字が出て、著者の収支が明らかとなります。
作家志望の方が読めば、より作家になりたい、成功したいと思うはずです。
また、作家として成功するためには生まれ持った才能ではなく、思考力や発想力があれば良く、時間を掛けてでもそれらの力を発揮できれば成功する可能性があると説かれているので、素人でもその気になってしまうかも知れません。(当然、そんな甘くはないはずですけれど)
正直、私は人気作家がどれだけ稼いだのだろうという、いやらしい好奇心で手に取ったのですが、金銭面とは別のところで感動して、久々に「読んでよかった」と思える本でした。
私に小説家になりたいという願望はありませんが、ブログを開設して毎日記事を書いています。
単に自分の思いをみんなに知ってもらいたいというのではなく、このブログから収益を得て生活費の足しにしたいという目的で記事を書いてきました。
しかし、これまでかなりの記事を上げましたが、結局1円も生み出せていません。
明らかに戦略ミスです。
というか、それ以前の、「志の低さ」が原因だったと分かりました。
私の記事には「新しさ」がありません。
ただ、山行の感想を述べ、読んだ本の感想を述べ、作った料理の感想を述べるだけ。
いずれも先人が立派な記事を上げていますし、その内容はずっと深く表現方法も私よりもはるかに面白いものです。
このように色々と反省させられる内容であり、学びも多かったです。
本屋で購入せず、図書館で借りていることを申し訳なく思いましたが、このブログで稼げるようになったら自腹を切って著者の本を購入します。(経費扱いにするとは思いますが)
私も自称であっても『ブロガー』であり、これからはブロガーとして『勤勉』を課すことにします!
キンドル版の本書です。
原作を読んでいませんし、アニメを観たわけでもないですが、押井守監督によるアニメ化でヒットした作品のようです。
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