【セミリタイア生活と読書】田部井淳子『人生、山あり時々谷あり』を読んで

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 数々の記録を打ち立てた方でした。

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本書のご案内

本の写真

 本書の著者である田部井淳子さんは、世界最高峰のエベレストを女性で最初に登頂した人であり、世界初のセブンサミッター(七大陸最高峰登頂者)だったりと、ものすごい登山家です。

 本書の中ではご自身のことを登山家ではなく登山愛好家とおっしゃっていますが、愛好家も極めれば世界の頂点にまで到達するということでしょうか。

 そんな田部井さんがどんなことを考え山に登っているのか、日々の生活を送っているのか興味がわきます。

本書を読んだ感想

 登山に関しては、やはり素晴らしい経験と実績を持っていらっしゃいますね。
 山への思いが人一倍強く、気力や体力も相当なものだったのだと思います。

 若い内に山岳会に入ってクライミング技術を高め、数々の山に挑戦していたことも大きいのでしょう。
 私が山に興味を持ったのはずっと遅かったので、技能も経験も不十分なまま歳をとってしまいました。

 それにしても、国内、国外の色んな山を登っていますね。
 純粋にうらやましいですし、その行動力を見習わないといけないと感じました。

 なお、本書ではご自身の病気や闘病の様子についても触れてあります。
 苦しかったのでしょうが、それでも前向きな姿勢を持ち続けられたのはすごいことです。

 ご主人の献身的なサポートにも感動しました。
 やはり、共通の趣味を持った夫婦というのは良いのでしょう。

 錚々たる山々を登ってきた著者ですが、ごく普通の低山に対しても魅力的に語られています。
 本当に心から山を愛した方だったんですね。

おわりに

 本書は2015年に出版されていますが、著者は翌2016年に逝去されました。

 著者は末期のガンと告げられた際、「あぁ、七十歳を過ぎていて良かった」と思い、それほど落ち込まなかったそうです。

 また、「命ある限り、自分の日本の足を使って歩き続けたい。それができなくなったら、思い遺すことなく往生したい」とも語っています。


 どんな人にも死は必ず訪れますし、それがいつなのか誰にも分かりません。
 私も残りの人生でどれだけの時間が残されているか分かりませんが、できるだけ気力と体力をキープしつつ、多くの山に登ろうという思いが強くなりました。

 

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