さて、今回登った二つの山、名前を正しく読めますか?
今回は難読山名の山に登ってみました!
普通に読めば、一尺八寸山は「いっしゃくはっすんやま」、月出山岳は「つきでさんがく」、万年山は「まんねんやま」でしょうか。
もちろん、難読の山ですから違います。
というより、一尺八寸山と月出山岳は漢字をそのまま読んでも絶対に正解に辿り着けません。
ちなみに万年山は「はねやま」と読みますが、こちらは難読ランキング10位とのことです。
この本が面白そうです。
先ずは難読山名ランキング1位の『一尺八寸山』!
この日、最初に登ったのは、大分県中津市にある難読山名ランキング1位の一尺八寸山。
この山、「みおうやま(みおやま)」と読みます。
絶対に読めないですよね。
名前の由来は諸説あるようですが、詳しくはウィキペディアをご覧ください。
登山口までのルートはグーグルマップで「一尺八寸山登山口」と検索すれば案内してくれます。
なお、登山口の周囲にコンビニ等はないので、水や食料は早めに入手しましょう。
私は登山口に向かう途中のコンビニで朝食のおにぎりと行動食を買いました。
また、登山口にはトイレもないので、こちらも早めに済ませておいたほうが無難です。
その登山口ですが、駐車場がありません。
登山口の直近に離合用のスペースがあるので、邪魔にならないように駐車しました。
そしてこちらが登山口。
登り始めはこんな感じ。
雨の日は滑りやすいでしょうね。
途中、倒木などもありますが、大したことはありません。
よく整備されたトレイルのほとんどは林の中で、木々が日差しを遮ってくれて快適に進めます。
ただ・・・やっかいなのがこの笹。
朝露をたっぷり纏っているので、歩くたびにシューズとズボンが濡れていきます。
幸い、笹が立ちふさがるトレイルはそれほど長くないので、シューズの内側や靴下までは濡れずに済みました。
こうしてトレイルを進み続けます。
笹はやっかいですが、概ねすごく快適なトレイルです。
そして山頂に到着しました。
山頂は林の中にあり、周囲の視界はひらけていません。
眺望もないし汗もかいていないため、山頂でゆっくり休もうという気は起きませんでした。
ただ、「杜の鐘」が気になります。
そこには「鐘を3回鳴らして、森の精に願いごとを、祈ってください」と書かれています。
ということで、周囲に人がいないことを確認してから、派手に鐘を3回鳴らしました。
願いごとの個数は書いてないのですが、3回鳴らしたので願いごとも3つしています。
多すぎたでしょうか?
こうして下山しました。
【メモ】
〇駐車場なし
〇急坂なし
〇テープや案内板あり
〇林の中を歩く感じで快適
【タイム】
7:20 登山口発 ~ 7:50 登頂 ~ 8:15 登山口着
次は、月出山岳!
一尺八寸山の登山が1時間も掛からなかったので、予定どおり、次に月出山岳を目指しました。
車で30~40分ほどの距離にあります。
さて、月出山岳ですが、これで「かんとうだけ」と読みます。
その諸説については、これまたウィキペディアをご覧ください。
登山口までのルートですが、グーグルマップで「月出山公民館」を目的地にしましょう。
その月出山公民館がこちら。
この公民館の駐車場が登山客用の駐車スペースになっています。
なお、この公民館には登山者に名前を書いてもらうためのノートや杖が用意されています
私も立派な杖を利用させてもらいました。
ただ竹を切っただけのものではなく、ちゃんと先端にゴムがはめてあります。
そして、私が最も感動したのがトイレ。
登山者用に開放されているのですが、ウォシュレットでしかもきれい!
こんなきれいな登山口のトイレは滅多にないでしょう。
汚さないよう、男性にも座って使用するよう注意書きがありました。
このトイレは地元の方たちが清掃等してくれていると思うので、心から感謝です。
では、登山を開始しましょう。
月出山公民館の道向かいが登山口になると思います。
看板もありますね。
登山口の先にも民家があるので舗装道が続いていますが、車で乗り入れることなく先ほどの公民館に止めましょう。
やがてチェーンも現れます。
結論から言うと、今回の月出山岳のトレイルはほとんど舗装道です。
なので登山でもなくハイキングでもなく、「散歩」という感覚。
道迷いしそうな箇所も危険な箇所もありません。
ただ、上空を覆う木や竹がほとんどないので、夏の日中だとかなり暑いと予想されます。
やがて小さな案内板が現れます。
そのまま進むと一番坊主、右に曲がると二番坊主、三番坊主にいけるようですが、一番坊主へのルートが舗装道ですし、そのまま山頂に通じると思い、一番坊主を目指しました。
こちらが一番坊主への道で、これまでのとおり舗装道が続きます。
一方、こちらが二番坊主、三番坊主への道ですが舗装されていません。
こうして舗装道を歩き続けます。
そして山頂らしき場所に辿り着きました。
展望台があるので眺望を楽しみましょう。
そして、ここにも鐘がありました。
こちらは「無限の空」に願いごとを祈るようです。
ここでは3回鳴らして4つのお願いをしました。
願いごとも終わったので下山です。
そこで来た道を戻り、先ほどの二番坊主、三番坊主との分岐に。
正直、行くつもりはなく、早く昼食をとる予定の店に行きたかったのですが、ここでヤマレコの地図をふと見たところ・・・一番坊主が山頂ではないことが分かりました。
確かに、一番坊主には色んな看板や石碑がありましたが、「月出山岳山頂」という文字はありませんでした。
そして、この分岐点に関しても、というよりこのトレイル全般において、「山頂」への案内板がありませんでした。(もしかすると私の見落としかもしれませんが、普通に歩いていて見落とすレベルということです!)
とりあえず、山頂まで行かないで下山するわけにはいきません。
そこで、未舗装の道に進みました。
ちなみに、この先に案内板はありません。
そのため、私は曲がるべきところを曲がらず、20分ほどタイムロスしてしまいました。
山頂までの正しいルートは、先ほどの分岐から進み、最初に右に折れる箇所で右に進みます。
ここに案内板もテープもありません。
間もなくテープが現れ、そこから林の中に入っていくと山頂が現れました。
さ、さびしい・・・。
うーん、一番坊主への金の掛け方を見ると、あまりにも悲し過ぎる、寂し過ぎる山頂です。
自治体の方、バランス!!
「天空の鐘」も「スカイパーク」も苦笑ものですよ。
せっかく、難読山名でメジャーになっているのですから、月出山岳の山頂までのトレイルにお金を掛けましょう。
こうして残念な気分になって下山しましたが、素晴らしい登山口の公民館に戻って気分が戻りました。
地元の人に感謝したいと思い、何かお金の落としどころを探しましたが、お店がありません。
無人野菜販売所もなく、申し訳ない気持ちで帰宅の途につきました。
【メモ】
〇一番坊主まではずっと舗装道
〇一番坊主は山頂でない
〇山頂まではずっと登りで、急坂ではないけどじわじわキツくなってくる
〇とにかく登山口の公民館が素晴らしい
【タイム】
9:12 駐車場発 ~ 9:47 一番坊主 ~ 10:15 登頂 ~ 10:44 駐車場着
今回の山行の感想
まぁ、山名だけで選んだ山に登ったので、実際に登ってみると特記することはありませんでした。
ただ、一尺八寸山も月出山岳も、登山口やトレイルがしっかり整備されており自治体や地元の人たちへの感謝の念に絶えません。
まさにこれが低山の醍醐味かもしれません。
派手なトレイルや岩場、そして眺望はないとしても、道迷いの心配がないように配慮された案内板やテープ、転倒の危険が減らすために整備されたトレイルなどなど。
私自身、もう2度と訪れることはないでしょうが、とりあえず登ったという思い出ができたので満足です。
高ければ良いというわけではありません。とりあえず、地元の低山を登って楽しんでみては?
登山で汗をかき、温泉で汗を流す・・・最高ですね。
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