【セミリタイアと読書】沢木耕太郎『深夜特急3  インド・ネパール』を読んで

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 いよいよインドです。

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本書のご紹介

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 『深夜特急1 香港・マカオ』、『深夜特急2 マレー半島・シンガポール』に続く3巻目で、舞台はインドとネパールです。

 昔は「インドを旅したら人生観が変わる」と言われていましたが、今はどうなんでしょう。

 もう本書の主人公が目にしたものは消え去っているのかもしれません。

 

 

本書を読んだ感想

 さすがのインド編。
 すごく面白かったです。

 闇ドルの両替における主人との攻防は見ものでした。
 ドルを先に渡してはいけない、汚い紙幣は受け取らないという教訓は、今も時代が変わってないのなら覚えておいた方が良いですね。
 このやり取りを楽しめる度胸や胆力はないですが、いちど試してみたいと思いました。

 また、インドといったらトイレでの作法ですが、これは現在も残っているのでしょうか。
 カレーなど手で食べるスタイルとともにこちらも挑戦してみたいです。

 その他、ヒンドゥー語では「ありがとう、すみません、どうぞ」の言葉がほとんど使われないというところも心に残りました。

 カースト制度とは私の想像が及ばないほど深く強くインド人の心に根ざしていということでしょう。
 無学な日本人の私がどうこう口にすべき問題ではないと思いますが、複雑で悲しい心境になってしまいました。

 ガンジス川の沐浴や死体焼場の描写も良かったです。

おわりに

 3巻まで読んできましたが、現代の日本に生まれてきて良かったとつくづく思いました。

 今、無職でわびしい生活を送っていますが、わびしいと思う時点でただの甘ったれでしかありませんね。

 もちろん、本書で描かれているような真の貧困に憧れたりしませんし、経験したいとも思いませんが、そういう世界が実在し、必死で生きているということを忘れてはならないと思いました。

 また、思うだけではダメだとも思うので、何かしらの行動に移さないといけない気もしました。

 今までは偽善とか綺麗事とか思っていましたが、何もしないよりもはるかにマシですね。

 

 本書です。 

 全6巻セットです。

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