馳星周さんの山岳モノを読んだは初めてかもしれません。
本書のご案内
本書は馳星周さんの著書です。
ノワール小説の名手として余りにも有名な方なので、馳星周さんについては詳しくはこちらをご覧下さい。
私は、はるか昔に『不夜城』を読んだ記憶はあるのですが、内容は覚えていません。
個人的に、加齢とコロナで落ち切った山への思いを高めるため、山岳小説を読むことにし、手にとったのがこの本でした。
本書のあらすじ
主人公である得丸志郎は山への想いが強く、高校、大学の山岳部で山浸りの生活のあとも、ずっと山と向きっていたいという想いで長野県警の警察官となり、山岳救助隊の隊員として活躍しました。
しかし、山を降りての交番勤務という異動が発令され、得丸は退職してしまいます。
退職後は山岳救助隊などの仕事に携わりますが、偶然、北アルプスで再会したのがかつての大学山岳部で命綱を託し、託された間柄であった池谷でした。
池谷も得丸と同様、大学卒業後、警視庁の警察官となるのですが、山と決別して公安警察官となったため、得丸とは完全に疎遠となり、だらしない中年太りの体型になっていました。
そんな公安の池谷が何故、山にいたのか?
単なる偶然と聞かされた得丸は、池谷の求めに応じて彼のガイドを引き受けます。
しかし、公安の警察官である池谷が公安から追われていること、さらに、北朝鮮から派遣されたと思われる連中からも追われ、得丸と池谷は絶体絶命の窮地に。
さらに、この2人に、かつての大学の同期で同じ山岳部に所属していた天才・若林の妹が加わり、必死の逃走劇が繰り広げられます。
まあ、詳しくは本書を読んで下さい。(ネタバレサイトも多数ありますが)
本書を読んだ感想
ストーリー的にはそれほど予想を裏切られたりとか、感涙を呼ぶものではなかった気がしました。
もちろん、冬山の厳しさや美しさ、自然の猛威で人が消耗していく様子の描写などは見事であり、実際に雪山を経験したことのない私でも安易に立ち入ってはならないアンタッチャブルな領域だと十分に理解できました。
また、雪山の描写は実体験がなく共感できなかったものの、山への愛、山の美しさと怖さ・厳しさ、人の強さと弱さなどはしっかりと伝わってきました。
山の高みから見た眺望の美しさ、星空の壮大さ、山奥の静けさ、暴風の激しさなど思い出すことができて感謝しています。
大分、山への思いが高まりました。
さいごに
実は「山岳小説 おすすめ」で検索し、その結果知ったのが馳星周さんの『神奈備』でした。
ただ、ちょうど貸出中だったので、本書を手に取ったのです。
本書もまあまあ良かったので、神奈備には期待が持てますね。
近いうちにレビューをアップしたいと思います。
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