【セミリタイア生活と読書】田中陽希『グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き』を読んで

本の写真 セミリタイヤ

 アルバイト生活が終わり、久しぶりに本を読む余裕が生まれました!

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著者のご紹介

本の写真

 

 本書の著者は田中陽希さん。

 肩書は「プロアドベンチャーレーサー」となっていますね。

 私が著者を知ったのは、ヤラセで打ち切りとなり、近々復活するらしい『クレイジージャーニー』という番組だったと思います。

 あんな無茶で危険なレースが存在することさえ驚きなのに、それに果敢に挑んでいる日本人がいることを知って驚きました。

 

 本書です。それにしてもひどい表紙。デザイナーのセンスの無さ&悪意を感じます。(-_-;)

 

 著者も出ています。番組に対しては、祝、復活です!

 

本書について

 本書については、著者が日本百名山だけでなく山と次の山までの間も完全に人力で踏破するという内容です。

 人力なので、車やバス、列車などは使いません。

 山と山の間は陸なら歩き、間に海があればシーカヤックを使って移動します。

 そう、これは単に百名山を登るというだけでなく、そこに至るまでの間まで、まさに日本中を旅するという物語でもあるのです。

 百名山を踏破するというのは山好きにとってはあこがれであり、多くの人が挑戦し、達成していますが、ほぼ全ての人が車や列車、飛行機などを使って移動し、登山口まで移動しています。

 そこを著者は自らの足や手を使って移動しているのです!

 
 確かにこれは興味を引きますね。

 少なくとも年老いた私には無理ですので! (>_<)

 


 百名山を選定した本です。山好きならこの本は手元に置いておく価値があるでしょう。私も初版本なら購入を検討します。

 

本書を読んだ感想

 私はテレビを手放して数十年経つので分からないのですが、どうやら著者の百名山アタックは「グレートトラバース」なるテレビ番組(?)にて放映されて反響を呼んだようです。


 ただ、著者も後半戸惑いますが  

  → ネットで著者の現在地が逐一知らされ、今どこにいるのか、どの山にアタックしているか分かる

  → 放映に伴って反響が高まる 

  → その山に多くの応援者が駆けつけて山頂などで著者が来るのを待っている
 
  → 反響の大きさに著者が戸惑う(迷惑する)

というルーチンができたようですね。

 ひたすら百名山を目指している著者の体はいつもボロボロです。

 そこで体を休めるために山行をやめて休息に充てても、それを知らない視聴者は著者が次に登ってくる山に先行して登り、著者が現れるのを待ち構えています。

 なのに休息中の著者が現れず、後日やってきた著者に対して「ずっと待っていたのに!(# ゚Д゚)」と自分勝手な文句を言いつけるお馬鹿さんも多くいたようです。

 著者が「誰のため、何のために登っているのか」と自問するのも当然です。

 まぁ、テレビですし、応援するために来てくれているので文句を言えないのが残念なところ。

 スポンサーも多くいたでしょうしね。(^^;)

 

 ということで、「他人様から支援を受けて登る以上、心から楽しめる登山は出来ないし、大きな制限の中で自分なりの幸せを見付けるしかない」ということがよく分かりました。
 

 結論、「お金が自由を左右する」「他人から支援を受ける以上、多大な制約を強いられる」と感じた内容でした。 

 

おわりに

 自身の思いとは違った方向に進んでしまったとしても、著者の山行は多くの人に勇気や希望を与えたのは間違いないでしょう。

 自分の信念を貫くのは大変ですし、時には妥協を強いられることも多いのでしょうね。

 それにしても、どんな困難や誘惑にも耐えて自分だけの力で踏破を完遂したのは尊敬に値します。

 私も見習いたいものです。

 その点、彼はどうでしょう!?

 まあ、自分からスタッフに「引っ張れ!!」「資材用意しろ!!」「小屋建てろ!!」とは言ったのかもしれませんし、スタッフによる配慮を断れず大人しく従ったのかもしれません。

 波は穏やかそうですし、資材も何故だか良いものが一か所に揃っていますが・・・(^^;))

 援助の申し出を断れなかったのかもしれませんが、結果、多くの視聴者(特に純粋な子供たち)を裏切ったのは確か。

 もう、彼の行為は全てスタッフによる万全のサポートありきとしか思えなくなりました。

 人生を掛けてでも拒否することはできたでしょうに、しなかったのは自己責任ですよね。

 まぁ家族もいて、その生活もありますからね。

 それにしても、残念!!

 もう、彼が出ている番組を観ることはないでしょう。 (^^)/~~~

 

 本屋で見掛けましたが、嫌悪感を覚えて手にすることもできませんでした。やはり多くのスタッフのサポートを受けているのでしょうね。(;^_^A  お好きな方はどうぞ!

 

 学ぶなら信用できる相手を選びたいものです。

  

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