今回は百名山の開聞岳を目指す。
開聞岳については
・鹿児島県の薩摩半島の南端に位置する
・標高は924メートル
・美しい円錐形で、薩摩富士とも呼ばれる
という山だ。
標高も1000メートルに満たないし
この山が百名山として認定されたのは
やはりその美しい山容ゆえなのだろう。
ただ、登ることを考えると標高も高くなく
往復で5時間ほどで終わってしまうようだ。
ハシゴや鎖場もあるようだが、他のブログなどを
見てみると、それらは補助的な役割であり
危険箇所はほとんどない気がする。
そうなると、自宅から登山口まで数時間掛かるし
高速代、ガソリン代も掛かることを考えれば
百名山に登ったという記念だけでは見合わない気がして
これまで足を伸ばせなかった。
しかし、百名山。
いずれ登ることになるのは確実。
というわけで、早い内に済ませておこうと
出掛けることにしたわけだ。
高速で鹿児島に入るといきなり強い雨。
引き返そうかとも思ったがとりあえず登山口に
行ってみようとハンドルを握り続けた。
そしてかいもん山麓ふれあい公園キャンプ場に
着いたところ、晴れ間が待ってくれていた。
ちなみに、この写真が登山者に開放されたキャンプ場の
駐車場だが、前日からの車中泊は禁止らしい。
登山口直近に車中泊できそうな場所もないようなので
前泊するなら道の駅いぶすきあたりになるか。
「登山道」という案内板で舗装道からグランドゴルフの
コースを突っ切って登山口を目指したが、別ルートがあった。
管理棟前駐車場の案内板に記載があるので、一読してもらいたい。
ここが2合目登山口。
早速登り始めるが、下山している人とすれ違った際に
「あいにくの雨でしたね」と言われる。
とりあえず「そうですね」と答えたが、おそらく
こちらも直前まで雨が降っていたのかもしれない。
しかし、九重や阿蘇の山と違って、トレイルは
ツルツルの土ではなく砂利っぽい感じなので
水たまりやぬかるみもほとんどなく、
結構グリップが効いて助かった。
百名山なので案内板もしっかりある。
この後も登り続けるが、開聞岳は最後まで緩やかな
上りが続いてとても気持ちが良い。
トレイルは林の中を抜ける感じで、木々が陽をカットしてくれ
日焼けの心配も無用だった。
ただ、風がないので、下の方ではけっこう蒸し暑く
上に行ってやっと少し涼しくなった感じだった。
五合目には展望所があるが、見晴らしは今ひとつ。
天気は回復傾向にあったが、まだ雲やガスが残っている。
7合目着。
ここまではグリップが効く砂利のトレイルを進む感じで問題なし。
しかし、7合目から8合目までは、岩の上を伝っていく感じとなり
雨に濡れた岩は滑りやすく、注意が必要だった。
途中にある仙人洞。
説明文をしっかり読まず、後でネットで調べたところ
かつて山伏たちがこのあたりで修行したらしい。
また、登山者が安全を記念して洞の穴に投げ入れたり
する場所でもあるようだ。
しかし「 杖・木切れ等の投げ込み禁止」となっているので
今は安全祈願のためでも投げ入れられないのか。
8合目。
ロープ場もあり。
ロープ&ハシゴ場も。
ハシゴはしっかり掴んで進めば怖くない。
いよいよ山頂目前。
そしてなんとか登頂。
山頂からの眺めもガスと雲の影響で今ひとつ。
下山途中、7合目先の展望所で眺めてみたが、往路も復路も
天気が優れず、屋久島などは見えなかった。
下山後、まずはキャンプ場管理等前にある自販機で
コーラを買って小休止。
その後、管理等内の自販機でシャワーのチケットを購入。
温水シャワーがあるのはありがたい。
鹿児島には色々と温泉があると思うが、探すのが面倒くさいので
200円のシャワーで済ませることにした。
管理棟内男性用トイレの一画にシャワールームが2基。
決してきれいではないが、掃除はしてあるようで
汚いとも言えない感じ。
なお、写真のようにカーテンを閉めるだけで
鍵のかかる扉はないので貴重品の管理には
注意した方が良い。
管理者に預けられるかは不明。
200円なのでシャンプーやボディーソープなどは一切ない。
管理棟内でシャンプー等を販売しているため、そこで
買えということだろう。
なお、シャワーを利用しておいてなんだが、せっかく
鹿児島まで来たのだし、少し車を走らせれば温泉地が
あるのだから、旅行者と知っては温泉に入るのが正解。
シャワーは貧乏ハイカーのためにある。
最後に売店でピンバッヂを購入。
今後、100名山シリーズを揃えていきたい。
シャワーを浴びてスッキリした後、昼食をとるため
道の駅山川港活お海道に立ち寄る。
温泉代をセーブしたし、せめて食事は美味しいものを
いただきたい。
百名山にも登ったし、空もすっきり晴れ渡ってきて
テンションも上がる。
道の駅内にある食事処のメニュー。
道の駅名に「活お」という文字が入っているように
カツオが推しのようだ。
でも、カツオばかりでは寂しい。
そこで頼んだのは、刺身定食1300円也。
ご飯は少なめだが我慢してお代わりせず。
刺し身はもちろん美味。
まあ、味音痴なので多分地元のスーパーで買った刺し身でも
同じ感動を覚えた気がする。
【今回の山行のまとめ】
今回の山行をまとめると
・日本百名山であり九州百名山でもある開聞岳は
薩摩富士とも言われており、その円錐形の姿は
確かに見事だった(写真取り損ねで反省)
・というか、登るより見るだけで十分かも
・登山口のキャンプ場駐車場は車中泊禁止のようなので
前日から来る人は注意が必要
・百名山だけありトレイルはしっかり整備されている
・林の中を歩く感じの場所が多く、砂利状のトレイルは
グリップが効いているので雨上がりでもあまり
滑ることはなかった
・胸をつくような急坂もなく、ロープ場やハシゴ場が
あるが、しっかりホールドすれば特に問題はない
・登山口の案内板には往復5時間30分時間かかると
書かれていたが、実際は往路が2時間5分
復路が1時間37分の合計3時間43分だった
・登山口のあるキャンプ場では有料で温水シャワーが
利用可
という感じだろうか。
また行きたいのだが、いかんせん片道4時間の運転は体に堪える。
高速代やガソリン代も馬鹿にならないし。
もう訪れることはないかもしれない。
【タイム】
6:20ふれあい公園駐車場発 ~ 6:40 2.5合目
~ 6:45 3合目 ~ 6:55 4合目
~ 7:08 5合目 ~ 7:23 6合目
~ 7:38 7合目 ~ 7:52 8合目
~ 8:08 9合目 ~ 8:25 登頂
~ 8:30 下山開始 ~ 10:07 駐車場着
【支出】
食事~2051円
朝食(コンビニおにぎり)200円
昼食(山川港刺身定食)1300円
夕食(帰宅後用) 551円
ガソリン代~7471円
高速代~5130円
シャワー代~200円
自分への土産代~500円
職場への土産代~2210円
※合計~17,562円
・何とガソリン代と高速代で1万2千円オーバー。
朝食はコンビニのおにぎりだけにしたり
下山後の温泉をやめてシャワーで済ませるなど
節約に努めたつもりだが、やはり遠征は
相応の出費となってしまう。
しかも単独行なのでずっと自分で運転して
緊張を強いられて疲れるし、公共の交通機関を
利用したほうが、トータルで良いのか
・指宿市は鰹節とオクラが有名らしく
道の駅に色々と商品が置いてあった。
しかし、結局どちらも手が伸びず。
ネットで調べると、鰻も有名らしい。
買うならこっちかもしれない。
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