九州エリアにある日本百名山は
九重山(中岳・1787メートル)
祖母山(1756メートル)
阿蘇山(高岳・1592メートル)
霧島山(韓国岳・1700メートル)
開聞岳(922メートル)~100名山の中で2番目に低い山
宮之浦岳(1936メートル)~九州最高峰
の6つ。
既に九重山、祖母山、阿蘇山、開聞岳、宮之浦岳の5岳は
登っており、残すは霧島山のみ。
霧島山は阿蘇山と同様、霧島山という単体の山ではなく
韓国岳、新燃岳、高千穂峰などの20以上の火山群の
総称のようだ。
しかも火山活動も活発なようで、2019年1月の時点では
新燃岳が噴火警戒レベル2となって周囲2キロメートルの
範囲で立ち入り規制されており、その周辺の山しか登れない
状態になっている。
そのため、韓国岳~獅子戸岳~新燃岳~中岳という
最もメジャーで歩き甲斐があると思える縦走路は
歩けない。
ということで、今回は先ず大浪池ルートで韓国岳に
登ることにした。
最初に記したとおり韓国岳は霧島山の中で最高峰となり
標高は1700メートルある。
九州では高い方の山だ。
午前7時半頃に登山口に着いたが、結構な数の車が止まっていた。
規制の中、登れるルートが限られているので、この大浪池ルートでの
韓国岳に人が集まるのは当然のことか。
駐車場そばの登山口から登り始める。
看板にも規制状況が記されている。
オレンジの円状で記された範囲が立ち入り規制箇所。
縦走路の大部分が規制区域に指定されており
韓国岳はかろうじて規制範囲を免れていることが分かる。
登山口から整備されたトレイルが続く。
30分ほどで大浪池に。
この池を半周した先にコースが続いているようだ。
進むには東回りコースと西回りコースがあり
今回は東回りで行き、西回りで帰ることにした。
池回りは最初に登って途中が平ら、最後に下る感じ。
1本道なので迷うことはない。
東回りルートと西回りルートが合流するところに
避難小屋がある。
そこから韓国岳を目指す。
さすがに100名山、霧島山の最高峰。
トレイルは必要な箇所がしっかり整備されている。
山頂近くで樹氷がわずかに見られた。
登頂。
スッキリ晴れているわけではないが、なかなかの眺望。
帰りは池の西回りルートを選択。
池を見ながらぐるりと戻っていく。
以前の雨のせいか、ぬかるんでいる箇所もあった。
下山時、既に駐車場は満杯で、付近の車道脇にも
車が止まっている状態だった。
まだ、昼前であり、明日予定していた高千穂峰に
このまま行こうかと迷ったが、観光に切り替えた。
しかし、霧島市の観光地を調べてみたものの
気になったのは霧島神宮のみ。
日本で最初に新婚旅行をしたという坂本龍馬と
おりょうが訪れたのが鹿児島で、霧島にも
立ち寄っているようだ。
霧島神宮のホームページを見ると、龍馬もおりょうも
霧島神宮を参拝したとのこと。
また、この霧島神宮は南九州最大の神宮のようで
家内安全、商売繁盛などを祈願するために
年間で150万人ほどの参拝者が訪れるらしい。
そこで、霧島神宮に向ったところ、なるほど
納得の人と車の数。
大晦日や正月の三が日だったらさらなる賑わい
だったのだろう。
まだ1月ということで、結構な人だかり。
お参りするための列に並ぶ。
せっかく坂本龍馬も訪れた神宮なので、ゆっくりと
見物をしたいとも思ったのだが、人混みが苦手なので
早々に退散。
この後、温泉街に行き、昼食をとることにした。
選んだのは「くいもん屋 花いちもんめ」という店。
ネットではトンカツやチキン南蛮が美味しいとのこと。
あまりお金を出せないので今回はチキン南蛮定食を注文。
食べてみると、確かに肉は柔らかく量もまあまあで満足できた。
なお、こちらの店では「霧島神話豚」という豚の肉を使った
トンカツも有名らしいので、お金がある方はこちらをどうぞ。
こちらがチキン南蛮定食。
鹿児島で宮崎名物を食べなくても良いのだが
評判どおり、美味しかった。
この後、安い銭湯に入り、コンビニで食料を確保してから
道の駅霧島で車中泊することにした。
小さな道の駅だが、4,5台ほど車中泊組がいたと思う。
この道の駅でジムニーを車中泊モードに切り替える。
窓にはジムニー用として購入していた目隠しを貼り
後部のシートは取り外して背もたれを前に倒す。
さらに助手席のヘッドレストを外して完全に後ろに倒すと
なんちゃってフラットモードになる。
あくまでもなんちゃってなので、今回は銀マットと
リッジレストを敷いて腰を傷めないようにした。
これで車中泊モードの完成。
しかし、写真で見るとゴチャゴチャしていて
すっきり感がない。
車内で買ってきた弁当を食べたり、場合によっては
バーナーを使った調理もすることもあるので
もっとすっきりさせなくてはならない。
鹿児島遠征2日目。
7時ころに高千穂河原ビジターセンターに到着。
ゲートは開いているので、駐車場の中に車を入れる。
駐車料金を払う必要があるのだが、早い時間なので
さすがに管理人はおらず、そのまま車を止めて出発した。
ゲート自体は開いていたことから、駐車料金は
後から払えば良いシステムなのだろう。
鳥居をくぐって直進すると、登山口に至る。
整備されたトレイルを進む。
途中、砂地があり、ローカットだと砂が入るかも。
この後、ゴツゴツしたルートを進む。
最後の登りの前にも鳥居がある。
やがて山頂。
見たかった「天の逆鉾」。
ネット調べなので事実でない可能性が高いが
逆鉾は奈良時代から既にあったらしい。
ただ、噴火で折れてしまい、今山頂に突き刺さっているのは
数百年前に何者かが改めて突き刺したレプリカとのこと。
そして、あの坂本龍馬はこのレプリカを引き抜いたという
伝説がある。
その当時は直接触れることができたのだろうが、
今はロープやチェーンで周囲を覆われて
立入禁止となっており、直接触れることはできず残念。
遠目からは思ったより小さく感じたが、そばに寄れば
重量感を感じることができるのだろう。
せめて触れてみたかった。
良い天気になってくれた。
この後、下山。
車にはしっかり駐車場代を請求する札がはさまれていた。
写真では見えないが、たぶん500円だったと思う。
こうして今回の鹿児島遠征は終了した。
規制のため縦走はできなかったが、まあ韓国岳には
登れたし、100名山の霧島山を踏破したということに
したいと思う。
韓国岳は登りやすかったし、高千穂峰も
逆鉾を見ることができて楽しかった。
霧島神宮もご利益がありそうだし(?)
温泉地もあるので、観光を兼ねてゆっくり
霧島をの楽しんではいかがだろうか。
自分の場合、貧乏ハイカーなので観光旅行は
できそうにないが、縦走だけはやってみたい。
ただ、自然相手であり、火山活動が収まるのは
数年、数十年、下手すると数百年先という可能性も
あるのではないか。
気長にチャンスを待つことにしたい。
【タイム】
初日(韓国岳)
7:35大浪池登山口 ~ 8:05大浪池
~ 8:44避難小屋 ~ 9:28登頂
~ 9:32下山開始 ~ 10:55下山
二日目(高千穂峰)
7:05高千穂河原ビジターセンター
~8:29高千穂峰 ~ 9:32下山
※支出
・ガソリン代~6595円(霧島はガソリン代が
高い。自分の地元よりリッターで20円!も高かった)
・高速代~3280円
・飲食代~1585円(コンビニで買った
菓子パン・おにぎり、チキン南蛮定食など)
・銭湯~360円(「カジロが湯」を利用。
周囲のホテルと比べればずっと安いが、その分
シャンプー等の備品は何もなかった)
・駐車料金~500円?
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