【セミリタイア生活と読書】『江戸時代の少食主義』を読んで

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 軽めのものばかり読んでいましたので、今回はちょっと文字多めのものを読みました。

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本の紹介

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 今回読んだ本ですが、若井朝彦さんの著書『江戸時代の小食主義』でサブタイトルが『水野南北『修身録』を読み解く』となっています。

 著者について触れようとプロフィール欄を見ましたが、よく分かりませんでした。
 色々やってらっしゃるようで、とりあえず水野南北の研究は20年以上取り組んでいるようです。

 

そもそも水野南北って?

 本書で初めて水野南北という人がいたことを知ったのですが、本書によれば水野南北は江戸時代の人とのこと。

 生まれは大阪で、若い頃は放蕩者の無頼者だったが中年になって人相の研究に没頭し、『修身録』などの著書を残したようです。

 

メモした箇所

 内容的には水野南北の修身録の内容について著者が現代語に訳しつつ解説する形ですが、修身録に書かれている内容でメモした箇所を列記すると

 ○ 心身は食によって養われる。これが根本である
 ○ 美食大食は、血を重くし、気を弱らせ、怠ける心を起こさせる
 ○ 腹が空いている時は、よい心地、すこやかな気分でいられるものだ
 ○ 慎みが悪く、病を生じて体が壊れてしまえば、もはや心はそこに住みとどまることはできない
 ○ 美食が短命を作り、粗食が自然と長命を作るのである
 ○ 酒肉美食を嗜む者は、気付かぬうちに心身を損ねている。そのため活気を失い、知らず知らず命を縮めているのだ
 ○ 肉食であっても、正しく、少しく食べる時は、大いに命を養って、妨げにはならない
 ○ だが、肉も多く食せば、病の原因となり、やがては命にも障りが出る
 ○ 高齢で衰えた体に、肉で栄養を補っても構わない。ただし節度は必要だ
 ○ 食事の量を減らしていて、その量が守れる者だったら、青物や野菜を沢山摂ったからといっても、障りにはならない
 ○ 酒というものは、少し嗜む時は、気分を良くして、血をめぐらせるものだ。だが量が過ぎれば、必ず命にも障るようになる
 ○ 悪食が先鋒となってあらゆる家事家業を攻め立ててその家を打ち壊し、最後には心も体も亡ぼしてしまう
 ○ 食の量と時に定まりある者は、身辺が治まっていて、心にも落ち着きがある
 ○ 応分の粗食によって体を養う時はすくすくと育成する草木のごとし。人も健全に成長し、その命も自然と延びる
 ○ 食の楽しみはひとまず置いて、先に立身出世を楽しみとし、相応の財産を得てから飲食を楽しむが良い
 ○ まず3年、真剣に食を慎んでみよ。これでもし運気が開かなかったとしたら、天地に理はなく、世界に神はおらず、鐘や太鼓の音もこの世にないことになる
 ○ 食とは、体の内に在って陰である。静かにして美ならざるがよろしい。食を誇るなど以ての外である
 ○ 衣服、住居は体の外に在って陽である。従って相応の美しさは吉。だが過ぎたるは凶である。
 ○ 早起きをせず、朝日の気を逃す者は、運命が開かず、発達というものがない
 ○ 病人に思想があらわれたとしても、いつも小食に定めた食事をしている者は、死に至ることはない
 ○ 食物であるのなら、たとえ傷んだ葉っぱであってもきちんと手を加えて食べきること。これが陰徳である

といった感じです。

 

感想について

 うーん、何だか読みづらかったですね。

 構成の問題なのか流れの問題なのか、とにかく同じような内容がずっと繰り返される感じで、正直読むのが途中から苦痛でした。

 要は、『小食』と『粗食』を徹底しなさいということのようです。

 そうすれば、長生きできるし、不幸な境遇も好転するし、幸せが向こうからやってくるらしいです。

 確かに、水野南北も行っていますが、腹八分目が健康には良いと言われていますからね。

 私もですが、皆さんも健康には気を配っていると思いますし、食事もできるだけ控えめにしているのではないでしょうか。

 ただ、水野南北は、小食や粗食を何年、何十年と常に徹底しなさいと説いているようです。

 その徹底が成功、勝利へと導くと。

 そうなると、私は時々、気分が悪くなるくらいお腹いっぱいに食べてしまうことがあるのでアウトです。

 確かに、セミリタイアは果たしたものの、家庭もなく、友人もおらず、ブログを書いても読者が得られずといった感じで、他人から見たら残念な人に見えると思います。

 とにかく、私としては得るものが少なかった本でした。

 もちろん読む人によっては多くのことを学び得ることができるかもしれませんので、気になられた方は本屋や図書館で探して読んでみてください。

 

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