【セミリタイア生活と読書】鴨長明『方丈記』を読んで

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 著者とタイトルだけは知っていましたが、実際に読むのは初めてです。

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本書のご紹介

本の写真

 本書は鴨長明の方丈記を「自由訳」と称して現代語訳したものです。
 著者は新井満さんで、氏は芥川賞作家であり、また「千の風になって」の作曲家でもあります。

 方丈記って私が若い頃は教科書に載っていましたが、今はどうなのでしょう。

  

 本書(単行本)です。

本書を読んだ感想

 先ず「方丈記」ですが、かなり面白かったです。

 前半は京に都があったころに、当時の人々がどれほど天災や飢饉などに苦しめられたかなどが記されています。

 また、後半は世俗から離れ、狭いながらも身の丈にあった、最低限の機能を備えた方丈庵での生活において、周囲の目を気にすることもなく、自然とともに生きることの自由さ、快適さなどが語られます。

 なお、私の場合、原文だけでは完全に意味を理解できず、現代語訳がついていて助かりました。

 「自由訳」ということで、多少のニュアンスは訳者の好みに寄っていると思いますが、原文だけでは分からない箇所についても詳しい解説される文章が差し込まれていたりと、親切な内容だったと思います。

 なお、巻末には復元された方丈庵の外観や内装のモノクロ写真が添付されていますが、ネットで検索すればすぐにカラーで詳しい写真が確認できます。

さいごに

 独り身の者に大きな屋敷は不要です。

 生活に必要な最低限のものだけ所有し、しかもそれらが手の届く範囲にあり、あとは雨風がしのげて、できれば暑さや寒さ対策の器具があり、バスとトイレも完備。

 そして、慎ましい食事をとることができるだけの蓄えがあれば、もうそれで十分な気がします。

 方丈記を読んだ当時の人で、そんな生活を実践しようとした人はいたのでしょうか。
 やはり、現代と同様、変わり者呼ばわりされたのかもしれませんね。

 

 本書です。ちゃんと原文も載っており、それとは別に自由訳が載っているので、読みやすいと思います。


 現代版の方丈庵がスモールハウスでしょうか。


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